架空の街“サンフランソウキョウ”は、観ているだけで楽しくて行ってみたくなる街でした。
リモコンのロボット・ファイトから始まる物語です。
お金を賭けて相手が壊れるまで戦うロボット・ファイトは、もちろん違法ですけど人気が高く、
いつも街のどこかで繰り広げられています。
そんな場所で、少年ヒロ(ライアン・ポッター)が次の対戦相手として名乗りを上げました。
小さな自作ロボットを手にしているヒロを見て、連勝していた対戦相手も観客も笑います。
掛け金を払って対戦に臨んだヒロは、みんなの予想通りあっさりと負けてしまいました。
でも、お金は持っているからとリベンジにチャレンジしたヒロは、今度は逆に相手を負かしてしまいます。
1回目の敗戦は、実は相手を油断させるための作戦だったのです。
金を手にしたヒロが帰ろうとしたところ、負けた相手は怒って手下と共にヒロに仕返ししようと追い詰めます。
その時、駆けつけてきてくれたのは、大学生の兄タダシ(ダニエル・ヘニー)でした。
それにしても、ベイマックスは最高のロボットですね~
両親を亡くしていたタダシはいつも14歳の弟ヒロを心配していました。
ヒロは天才なゆえに学校ではもう学ぶことは無いと感じていて、居場所も目的も無い時間を過ごしています。
叔母は愛情を持って育ててくれていますけど、全く両親と同じように目が届くわけではありません。
そこでタダシがヒロのために必死に作ったのが、ケアをしてくれるロボットのベイマックスだったのです。
でも、ヒロはそんな兄を突然の事故で亡くしてしまいます。
ショックを受けて落ち込む彼の心を動かしていくのが、タダシの心を引き継いだベイマックスでした。
彼はヒロの身体と心のケアをするためだけに、真っ直ぐに行動を起こします。
その存在はヒロの心を支配した復讐心も溶かし、正義のヒーローへと変えていきました。
エンドロールの後のワンシーンまで楽しかったです。
一家に一台ベイマックスがあったら、地球は平和だろうなあとしみじみ思った1本です。
監督:ドン・ホール クリス・ウィリアムズ 声の出演:スコット・アツィット ライアン・ポッター ダニエル・ヘニー T・J・ミラー ジェイミー・チャン ジェネシス・ロドリゲス デイモン・ウェイアンズ・Jr.
2014年 アメリカ 原題:BIG HERO 6
(20141023)
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公式サイトはこちらへ http://www.disney.co.jp/movie/baymax.html追伸
この映画は東京国際映画祭で観ました。公開は12月20日以降の予定です。