ニューヨークで暮らす若い夫婦の子育ての食い違いから起きる出来事を描いた作品です。
第71回ベネチア国際映画祭で最優秀男優賞と女優賞を受賞したと聞いて気になっていました。
もう少し可愛い話かと思っていたら、子供が生まれた後にどんどん怖い展開になってしまって
最後にはぞっとさせられてしまいました~
これはスリラー?もしくは心理的なホラーですか?…と思ってしまいました(T_T)
ニューヨークの中華料理店のトイレで、偶然に出会うところから始まる物語です。
ドアの鍵が閉まって閉じ込められてしまったジュード(アダム・ドライバー)とミナ(アルバ・ロルヴァケル)は
そのまま恋人同士になり、ミナの転勤の辞令と妊娠を機に結婚を決めます。
でも、出産が近付いてくるにつれて、彼女は次第に体調と精神のバランスを崩してしまいました。
それにしても、怖くて哀しい物語でした(T_T)
出会いと結婚式のシーンがあまりにも楽しそうで可愛かったので、
逆に「ディアハンター」を観た時のような暗い予感を持ってしまいました。
あの作品ほど強烈では無かったですけど、やっぱり予想以上に怖かったです。
ミナの壊れ方が尋常ではないのです。
表情を無くして静かにしているのに、心はどう考えても冷静ではありません。
自分が激烈な潔癖症でベジタリアンなのはともかく、乳幼児に対してもそれが正しいと信じているのです。
もちろん、赤ちゃんは与えられたものしか食べられません。次第に栄養失調で成長が遅れていきます。
そして、物語は悲劇へと向かって行きました(T_T)
何と言っても、愛があるのにすれ違っていく二人がとても可哀想でした。
と同時に、なぜ彼女がこんなにも動物性たんぱく質を嫌ってしまったのだろうと考えてしまいました。
どんなに嫌でもそれが人間として成長に必要なものなら赤ちゃんには欠かせないということを
どうしても理解できなかったのかも知れませんね。
観終った時、ベネチア国際映画祭で最優秀男優賞&女優賞を受賞したのも分かるなあと感じた1本です。
監督:サヴェリオ・コスタンツォ 出演:アダム・ドライバー アルバ・ロルヴァケル ロベルタ・マックスウェル
2014年 イタリア 原題:Hungry Hearts
(20141026)
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東京国際映画祭の公式ページはこちらへ http://2014.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=141追伸
この映画は東京国際映画祭2014で観ました。公開予定は未定です。