劇場から出た後も、ホラーを観た後みたいにしばらく怖さが抜けませんでした。
妻エイミー(ロザムンド・パイク)が居なくなった朝から始まる物語です。
疲れた顔をしたニック(ベン・アフレック)が妹マーゴ(キャリー・クーン)の働くバーへやって来ました。
ニックが一息つきながら飲んでいると、近所の人から猫が外へ出ていると連絡が入ったために急いで帰宅しました。
猫を抱き上げたニックが訝しながら振り返ると、玄関のドアが開いていました。
家に入って居るはずのエイミーを呼びますけど、家の中に彼女の気配がありません。
しかも、リビングにあったガラスのテーブルが壊されるなど、荒らされた様子があります。
何かが起きたと感じたニックは、慌てて警察へ連絡を入れました。
それにしても、本当に怖い物語でした(T_T) さすがはデヴィッド・フィンチャー監督ですね。
前に読んだ雑誌で監督さんが、悪い男と悪い女の物語みたいなことを言っていたので、
そうなの?と思いながら観始めたら、想像を遥かに超えた展開にびっくりしてしまいました。
これが理想の結婚だったら、エイミーはかなり壊れているなあと感じました(-_-)
そして、何と言っても主演の二人が良かったです。
少しカッコ良くて少し気弱で、女性にとても優しいニックにベン・アフレックは似合ってますね~
彼が妻やマスコミに翻弄されていく姿はとても自然に見えて、
どうこの危機を乗り越えていくのだろうとハラハラしながら観ていました。
また、気品があって芯が強く、育った環境がかなり特別でとても頭が切れるエイミーに
ロザムンド・パイクの謎めいた存在感はぴったりでした。
彼女の背筋の伸びた姿勢と強い視線は、市民を従えるような女王様みたいです。
そんな女性の前では誰もが彼女の描く物語のように、思うように動かされていました。
久々に、怖い怖いと思うような作品を観ました。
観終った時、やっぱりフィンチャー監督の作品は覚悟して観に行かなくてはと改めて思った1本です。
監督:デヴィッド・フィンチャー 出演:ベン・アフレック ロザムンド・パイク ニール・パトリック・ハリス タイラー・ペリー キム・ディケンズ
2014年 アメリカ 原題:GONE GIRL
(20141223)
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公式サイトはこちらへ http://www.foxmovies-jp.com/gone-girl/