人生に絶望していた女性がバリ島で笑顔を取り戻していく物語です。
予告編を観て、堤真一さん&尾野真千子さんのコンビなら楽しいだろうなあと気になっていました。
コテコテの関西弁とガラの悪さに思わず笑ってしまうようなキャラクターたちがスクリーンから元気を届けてくれました(^^)
やっぱり“アニキ”は豪快でした~!
海を見下ろす崖っぷちで、白いワンピース姿の祥子(尾野真千子)は静かに靴を脱ぎました。
彼女は会社を経営していましたが倒産し、借金から逃れてバリ島へとやって来たのです。
その姿を見かけたリュウ(玉木宏)がバイクで駆けつけ、迷惑だから他のところにしてくれる?と声をかけました。
リュウに何度もそこはダメと言われて気持ちがそがれた祥子は、何となく彼の誘いに乗って町へ戻ります。
リュウには彼女に是非とも会わせたい人がいたのです。
彼女がしばらく待っていると、ガラが悪くていかにも何かありそうな男(堤真一)がやって来ました。
祥子は男のいでたちを見て、こんな日本人がいるから日本の印象が悪くなると嫌な顔をします。
でも、男も彼女を見て、崖から飛び降りるような日本人がやってくるから日本の印象が悪くなると言い放ちます。
実は男こそ、このあたりで広大な土地を開発している資産家の“アニキ”でした(^^ゞ
それにしても、やっぱり二人の掛け合いが楽しいですね~
祥子の行動はある意味普通なのですけど、アニキの行動はめちゃくちゃ破天荒です。
思いついたらどんどん前へ進むアニキに振り回される祥子という図が楽しかったです。
祥子が人生に挫折したように、実はアニキにも大きな挫折がありました。
そして、今の日々の中でもやっぱり失敗や挫折を味わっています。
でも、彼はそんな時こそ笑って次へ進もうとします。
そんなアニキを少しずつ知っていくうちに、前向きな心を取り戻す彼女の姿は可愛かったです。
そして、何と言っても堤真一さんですね~
アニキのキャラクターがこれほど似合う人はいないだろうなあと思いました。
そして、彼の存在感がそのままアニキの逞しさになっていったように感じました。
観終わった時、笑う門には福来るっていい言葉だなあとニッコリした1本です。
監督:李闘士男 出演:堤真一 尾野真千子 ナオト・インティライミ 菜々緒 玉木宏
2014年 日本
(20150123)
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