西炯子著の同名コミックを榮倉奈々&豊川悦司主演で映画化したラブストーリーです。
予告編を観て、この二人がどんな恋愛模様を見せてくれるのだろうと気になっていました。
原作未読のままチャレンジした物語は、意外に純粋で可愛い感じの展開になって行きました。
冗談かと思っていたら本心だったのですね~と笑ってしまいました(^^ゞ
祖母の家に来ていたつぐみ(榮倉奈々)は、祖母が入院している病院から電話を受けてショックを受けます。
そのまま祖母が亡くなってしまったのです。
お葬式で親戚一同が集まる中、つぐみは弟から彼女がこの家で暮らしていたことを知らなかったと
ちょっと不思議そうに言われました。
実はつぐみは働いていた東京から家族には言わずに祖母の家へ来ていたのです。
不倫の恋に疲れ、都会も嫌になった彼女は会社を辞めていました。
親戚が帰宅の途についても、しばらくはここに居るからと言って、つぐみは一人祖母の家に残りました。
翌朝、彼女が雨戸を開けてコーヒーを入れると、見知らぬ男(豊川悦司)が話しかけてきました。
近所の人かと問う彼女に、男は自己紹介をした上で、祖母からこの家の離れの鍵を貰っていると告げます。
そして、その男・海江田醇はつぐみに食事は自分で支度するのでお構いなくと告げ、離れへと入って行きました。
それにしても、不思議な出会いでした~
一人で恋の痛手を癒したいと思っているつぐみの前に、突然に現れた大学教授の海江田。
彼は、まあ素直というかずうずうしいというか、言いたいことを言います。
美味しい料理を美味しいと言ってくれるのはともかくとして、洗濯物にクレームを入れた彼女に
仕事の邪魔をしないでとか、ちょっとつぐみが気の毒と思ってしまうような台詞も^_^;
でも、それが冗談ではなくて本気だと次第に解ってくると、
観ている方もこの二人はいつ想いが通じ合うのだろうと応援したい気持ちになってきました。
そして、突然に現れた、母に置いて行かれた男の子との3人の暮らしは、海江田の過去の特別な人間関係や
彼が子を捨てる親をどのように思っているかが伝わってきて切なかったです。
予告編にも登場した“恋なので仕方が無い”という台詞も、本編を観てみるとなるほどと納得でした(^^ゞ
観終った時、いつか二人の恋が優しい愛に変わってくるといいなあと思った1本です。
監督:廣木隆一 出演:榮倉奈々 豊川悦司 向井理 安藤サクラ 前野朋哉 落合モトキ 根岸季衣 濱田マリ 徳井優
2014年 日本
(20150311)
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http://otokonoissyou-movie.jp/