この熊徹のような強さが欲しいなあと思ってしまいました(^^ゞ
両親が離婚して母に育てられていた9歳の蓮(宮崎あおい)は、交通事故で突然に母親を亡くしてしまいます。
良家の娘だった母の親戚筋に引き取られそうになった彼は、迎えに来ない父親やその成り行きに怒りを覚え
家を飛び出して渋谷の雑踏の中に紛れ込みました。
でも、都会は安全なところではなく、家出少年を補導しようとする警察官も目を光らせています。
行く場所も無く孤独を感じて怒りを抑えられなくなった自分に恐れを感じた蓮は、どうしようもなくなって
自転車が置かれている片隅に縮こまってしまいます。
そこに偶然通りかかったのが、誰でも良いから弟子が欲しいと願っていたバケモノの熊徹(役所広司)でした。
熊徹に声をかけられた蓮はその手を拒みますけど、バケモノを追いかけようとします。
そして道に迷っているうちに細い路地を通り抜けると、そこは渋谷ではなくバケモノの街“渋天街”でした。
そして、渋天街で蓮の姿を見た熊徹は自分の弟子志望が来たと喜び、
そのまま少年を9歳の少年=九太と名付けて弟子にしてしまいました。
それにしても、熊徹の真っ直ぐな強さにはやられました~
天涯孤独で生きてきて、自己流で強さを身に付けた熊徹は、弟子に指導をすることなど出来ません。
誰もが自分と同じ感覚で戦うことが出来るものと思い込んでいたのです。
そんな熊徹に対して弟子となった九太は、解らないものは解らないとハッキリ意見を言います。
そんな二人の関係が少しずつ変わっていく展開は面白かったです。
でも、バケモノの世界にいる人間であるために持ってしまった心の闇の恐ろしさを九太が知り、
そして、自分と同じような少年に対する九太の責任感が彼を追い詰めます。
その後の展開には思わず泣かされてしまいました(T_T)
こんなに強い愛を見せられるとは思ってもみませんでした。
観終った時、愛を知る全人類に捧げるならこっちの方がいいかなあとちょっと思った1本です(^^ゞ
監督:細田守 声の出演:役所広司 宮崎あおい 染谷将太 広瀬すず 山路和弘 津川雅彦 リリー・フランキー 大泉洋
2015年 日本
(20150720)
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