今日（10月26日）に観た映画「FOUJITA」と「神様の思し召し」のこと

今日も六本木で東京国際映画祭の2作品にチャレンジして来ました！

1本目は「FOUJITA」です。

画家の藤田嗣治の人生を小栗康平監督が美しい映像と共に描いた作品です。
画家が主人公なので美しい絵や様々な著名芸術家が登場する上に、
各エピソードに登場する風景がとても美しくて見とれてしまうようなシーンの連続でした。
戦前の華やかなパリの情景と、戦中の日本の田舎暮らしの静謐さをも感じる風景。
この2つの時代の真ん中で、藤田が何を感じたのかを考えながら観ていました。

監督さんは「エピソードではなく絵の中から感じられる静けさ」を描きたかったと言っていました。
その言葉を聞いて、なるほどなあと感じた1本です。

「FOUJITA」
監督：小栗康平　出演：オダギリジョー　中谷美紀　アナ・ジラルド　アンジェル・ユモー　マリー・クレメール
2015年　日本＝フランス

→公式サイトはこちらへ　http://foujita.info/

追伸
この映画は東京国際映画祭で観ました。公開は11月14日以降の予定です。


2本目は「神様の思し召し」です。

高慢な外科医と軽い口調で教えを説く神父との交流を描いたイタリアのコメディです。
心臓外科医の主人公は、自分こそが患者から感謝される神のような存在だと主張するくらい
腕は良いけれど性格は最悪な外科医です。
イタリアではこういう人のことを“男爵”と皮肉をこめて呼ぶそうです^_^;

家でも最悪な夫で家庭は崩壊しつつあるのに全く気付きません。
そんな時、突然に医学生だった息子が神父になると笑顔で宣言します。
衝撃を受けた主人公は息子に影響を与えた神父に身分を隠して近付きます。
その二人のやり取りが可笑しかったです。

宗教のことは分からないけれど、どちらにしても人は色々な道を自由に選んでいけるのだと
改めて感じさせてくれた1本です。


「神様の思し召し」
監督：エドアルド・ファルコーネ　出演：マルコ・ジャッリーニ　アレッサンドロ・ガスマン　ラウラ・モランテ　イラリア・スパーダ　エドアルド・ペーシェ　エンリコ・オティケル
2015年　イタリア　原題：God Willing

→東京国際映画祭の公式ホームページはこちらへ　http://2015.tiff-jp.net/ja/lineup/works.php?id=15



（20151026）