ジョージ・クルーニーが創りたいと思うのも分かるなあと感じる男たちでした。
美術館に勤めるストークス(ジョージ・クルーニー)は第二次世界大戦で被害を受けている多くの美術品を
スライドで政治家たちに説明していました。
歴史を持つ美術品は守らなくてはならないと訴える彼に、政治家たちはその意義は理解できるが人員はいないと言い
彼に美術品を守り奪われたものは奪還するというプロジェクトをストークスに一任しました。
ストークスはメトロポリタン美術館主任のジェームズ・グレンジャー(マット・デイモン)や
建築家のリチャード・キャンベル(ビル・マーレイ)、彫刻家のウォルター・ガーフィールド(ジョン・グッドマン)など
年齢や戦闘技術はともかく美術の知識は抜群のチームが作られます。
でも、多くの美術品がナチスに奪われていて、その行方は不明のままです。
また、戦争は終盤になっていましたが、まだまだ死と隣り合わせの状況でした。
それにしても、やっぱり役者が揃っている映画は観ていて面白いですね。
ジョージ・クルーニー演じるストークスが次々と仲間をスカウトするシーンからワクワクします。
それも美術品を守るためのチームなのです。男たちも進んで仲間入りしていきます。
でも、例え戦局は終わりに近付いているとは言え、戦いに疎い彼らにとって戦場はとても危険です。
略奪される美術品を守ろうとして、またうかつに危険地帯に迷い込んでしまって、次々と仲間が命を落とします。
しかも、ナチスが洗いざらい略奪をした後で、その膨大な美術品をどこへ運んだかは不明です。
その行方を追う展開は推理小説のように面白かったです。
使命途中で亡くなった仲間や無残にも燃やされてしまった名画や美術品を見るのは哀しかったですけど、
こうして多くの美術品が守られたことを知ることが出来て良かったです。
途中からあの名画もここにあったのですか!?と驚きながら観ていました。
観終った時、すぐにどこかの美術展へ洋画を観に行きたくなってしまった1本です。
監督:ジョージ・クルーニー 出演:ジョージ・クルーニー マット・デイモン ケイト・ブランシェット ビル・マーレイ ジョン・グッドマン ジャン・デュジャルダン ボブ・バラバン ヒュー・ボネビル
2013年 アメリカ 原題:THE MONUMENTS MEN
(20151201)
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