どんなに他の道を示されても、彼にはボクシングしかありませんでした。
施設に入っている少年の出会いから始まる物語です。
父も母も亡くして児童施設に入っていたアドニス・ジョンソンへ、一人の女性が面会に訪れました。
その女性はアドニスの父の妻だと自己紹介すると、自分と一緒に暮らさないかと言ってきました。
その日から彼は父の妻メアリー・アン・クリード(フィリシア・ラシャド)を母として暮らすことになりました。
それから年月が過ぎ、大人になった少年はスーツを着こなしてオフィスで働いていました。
養母はアドニス(マイケル・B・ジョーダン)を本当の息子のように深い愛情で育て、
彼もその愛を受け止めながら成長していきました。
大学を出て安定したホワイトカラーの職業に就いたのも、母の希望だったからです。
でも、会社へ行く傍ら、密かに夜はメキシコでボクシングの試合に出場しています。
どうしても父の人生そのものだったボクシングへの情熱を断ち切れずにいました。
ある日、自分にはボクシングに生きる道しか無いと悟った彼は、
会社を辞めてボクシングジムへ入ろうとします。
でも、彼のことを知っている地元では、誰もまともに教えてくれません。
とうとう彼はN.Yへと向かうと、父の親友だったロッキー(シルヴェスター・スタローン)の店を訪ねました。
それにしても、ボクシングにまっしぐらですね~
このスポーツ映画は青春ドラマなのだなと改めて感じました。
そして、ボクシングシーンのリアルさ。思わず手を握り締めて応援してしまいますね。
もう主人公がどんどんボコボコになっていくのが、めちゃくちゃ痛そうで観ていられなかったです(T_T)
また、前シリーズではボコボコになりながらも立ち上がっていたロッキーが、
今回は死を身近に感じて生きる道を諦めかけそうになります。
誰もが死の苦しみは怖いのだと改めて感じると共に、孤独ではその怖さを乗り越えるのは難しいのねと
しみじみ思ってしまいました。
そして、そんなロッキーを奮い立たせるようなアドニスの真っ直ぐなパワーが眩しかったです。
やっぱり、ここまで胸を熱くする作品はなかなか無いですよね。
観終った時、やっぱりボクシングは苦手ですけど、この主人公は応援していこうと思った1本です。
監督:ライアン・クーグラー 出演:マイケル・B・ジョーダン シルヴェスター・スタローン テッサ・トンプソン グレアム・マクタヴィッシュ フィリシア・ラシャド
2015年 アメリカ 原題:CREED
(20160113)
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公式サイトはこちらへ http://wwws.warnerbros.co.jp/creed/index.html