32歳で恋に出会った女子の物語を安藤サクラ主演で描いたちょっと痛そうなラブストーリーです。
昨年の公開時に見逃していたのですけど、4月2日に行われた“ららヨコハマ映画祭”でチャレンジできました!
アカデミー賞受賞も納得の面白さと演技に最後まで魅せられました。
キャラクターと重なるような俳優陣の根性と熱意に圧倒されました~
実家でニート生活を送っている一子(安藤サクラ)は、子連れで出戻りの妹(早織)と大喧嘩の果てに
近所で独り暮らしを始めることになりました。
仕事もいつも使っていた100円ショップで手軽に見つけ、店員として雇ってもらうことになりました。
近所のボクシングジムを覗いた時から気になっていたボクサーの狩野(新井浩文)とも知り合って
新しい生活も恋も動き始めます。
でも、見かけによらず世間知らずの一子には、厳しい現実が襲い掛かって来ました。
それにしても、一子の恋の道のりは険しいです。
気になっていたボクサーと付き合うようになって、彼女としては恋が実ったと思ったのに
相手は彼女のことを都合のいい女としか思っていません。
彼女の想いが重たくなると、あっさりと新しい女へ去ってしまいます。
いくら100円の出会いで始まった恋とは言え、それはあんまりです。
でも、そこで心が折れなかったのは一子の強さですね~
心身ともに強くなりたいと決心した彼女はボクシングを始めるのです。
ニート生活のシーンで、背中がボヨンとしていた一子が、数ヵ月後にはリングで試合に挑むまでになるのです。
しかも、実際の撮影は物語よりも時間が無くて、安藤サクラさんは10日間ほどで身体を作ったとか。
ド迫力の試合のシーンと共に、その根性には圧倒されました。
全てを出し切った後の一子がとてもかっこよくて可愛かったです。
観終った時、このパワーのカケラが飛んでこないかなあとちょっと思った1本です(^^ゞ
監督:武正晴 出演:安藤サクラ 新井浩文 根岸季衣 稲川実代子 早織 宇野祥平 坂田聡 沖田裕樹 吉村界人 松浦慎一郎 伊藤洋三郎 重松収
2014年 日本
(20160402)
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