結婚前提で付き合っている吉岡恭一(平山浩行)に京都旅行を誘われた倉本繭子(綾瀬はるか)は
仕事で遅れる彼よりも一足先にホテルへ向かいました。
今回の旅行は彼の両親の金婚式と二人の婚約発表を兼ねていたのですけど、
彼女はちょっと元気がありませんでした。
繭子がホテルのフロントへ行くと、何と予約日は1ヵ月後の同日になっていると言われてしまいます。
シーズン時の人気ホテルには空き部屋は無く、行き先の無くなった彼女は京都の街を彷徨い始めました。
途中で金平糖に惹かれ一袋分を買ってさらに歩いていると、“本能寺ホテル”という看板が目に留まります。
出入りするお客さんに引かれるようにホテルへ入った繭子がダメもとで泊まれるか尋ねると
フロントにいたホテル支配人(風間杜夫)はあっさりと泊まれると言いました。
しかし、ほっとした彼女がキーを貰って金平糖を食べながらエレベーターへ乗った時、
そのエレベーターは何故か彼女を戦国時代の本能寺へと運んでしまいました^_^;
それにしても、優しくて爽やかな余韻を感じる作品でした(^^)
主人公がタイムスリップをして織田信長に逢うというくらいしか話を知らなかったので
こんなに心穏やかな気分になれる作品とは!とびっくりでした。
人生に悩んでいる繭子は、あなたのやりたいことは何かと問われ、そして何歳になっても
本当に自分のやりたいことは見つけられると言われます。
励ますようなその言葉に、人生に悩んでいた繭子は少しずつ前向きな気持ちを取り戻していきます。
次第に自分の気持ちに向き合っていく彼女の真摯な想いが伝わってきて嬉しかったです。
ちょっと頼りそうにみえる彼女の心が、ゆっくりだけどしなやかに強くなっていくようでほっとしました。
また、真っ直ぐな彼女の言葉が周りに大きな影響を与えて行く展開も良かったです。
観終った時、人生には“出来ることではなく、やりたいこと”も必要なのよねと感じたと同時に
私も何かを見つけたいなあと思った1本です。
監督:鈴木雅之 出演:綾瀬はるか 堤真一 濱田岳 平山浩行 田口浩正 高嶋政宏 近藤正臣 風間杜夫
2017年 日本
(20170119)
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公式サイトはこちらへ http://honnoji-hotel.com/