ルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)は大学で教鞭をとる言語学者です。
ある日、いつもの通り授業のために大学へ向かうと、教室にはごく少数の生徒しかいませんでした。
しかも授業を始めた彼女は、生徒からのテレビを付けてという要望に授業を止められます。
戸惑いながらもテレビを見始めたところ、世界12ヶ所で宇宙船が出現したというニュースが流れていました。
間も無く警報が響き、その日は大学から全員退去ということで、ルイーズも帰宅します。
翌日、いつもの通り出勤したところ、大学には全く人がいません。
仕方なく、自分の研究室でパソコンのニュース映像を眺めていたルイーズのもとに、
軍のウェバー大佐(フォレスト・ウィテカー)が訪れます。
そして、宇宙人の音声を聞かせて、この言葉が解析できるかと訊いて来ました。
それにしても、本当に過酷な運命を背負う主人公だなと感じました。
未来って分からないからこそ、進むことができる気がします。
それだけに、ルイーズの勇気と強さには素直に感動してしまいました。
ストーリーも面白かったです。
地球の12ヶ所に出現した宇宙船への各国の対応があまりにもありそうなのには笑ってしまいました。
しかも、世界中で連携と取ろうとしていたのに、政治的な理由で共同回線がどんどん閉じられていく…
まるで、現在のどこかの映像を観ているようでした^_^;
どう考えてもパラドックスが起きている気はするのですけど、それも些細なことという気がしてきます。
だって、世界の運命がいい方向へ変わるものですもの。
それよりも、予告編にも流れていたあの不思議な円形が複雑に連続した言葉になるとはびっくりでした。
あれを瞬時に読み取れる宇宙人ってすごいです。
そして、読み解いて言語と思考を理解したルイーズもすごいなあと思いながら観ていました。
今、世界がどんどん不吉な予感に満たされていく中、こういう作品が作られたのは分かるなと感じました。
観終った時、きっといつかこの言語を求めたくなる世界が来るのかもとちょっと思った1本です。
監督:ドゥニ・ヴィルヌーヴ 出演:エイミー・アダムス ジェレミー・レナー フォレスト・ウィテカー マイケル・スタールバーグ マーク・オブライエン ツィ・マー
2016年 アメリカ 原題:ARRIVAL
(20170601)
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公式サイトはこちらへ http://www.message-movie.jp/