明日にパトリオット・デイを控えたボストンでは、マラソン大会に出場する人、応援に行くのを楽しみにしている人、
そして当日の警備に着く人など多くの人が明日開かれるマラソン大会に想いを馳せていました。
トミー・サンダース(マーク・ウォールバーグ)は以前に起こした問題で降格人事を受けていましたけど
マラソン大会の警備を最後に元の刑事へ戻れることが決まっていました。
仲間たちにからかわれながらも仕方なく警備に就いていたトミーは突然の爆発音に驚きます。
振り返ってあまりの惨状に呆然としていると、再び爆発が起きました。
混乱する現場を取り仕切りながら、必死に被害者を救おうとしているトミーの前に、FBIの一団が現れました。
彼らはさらに広い区域の封鎖と巨大な捜査本部の設置を依頼します。
そして、捜査本部となった倉庫に事件現場を再現すると同時に、防犯カメラの映像を集めて
膨大な画像をチェックし始めました。
それにしても、複雑な気持ちになる展開でした。
妄想に近い思い込みで簡単に爆弾テロを起こしてしまった兄弟。
その爆弾は普通に手に入りそうな物で構成され、ネットの情報で組み立てられてしまうような代物です。
しかも、マラソン大会の爆破は成功しましたけど、その後の行き当たりばったりの逃走劇は無残な結果に。
こんなにも考えの浅い若者2名が、こんな酷い悲劇をあっさりと起こせてしまうことにショックを受けました。
そんな中で心に残ったのは、悲劇に見舞われた人々が未来へと向かっていく強さです。
過酷な運命にも立ち向かっていく強さ。さまざまな愛があるからこその強さです。
逃走した犯人を追い続けている時に主人公が同僚へ話す喪失の物語は、心にじんわりと響いて来ました。
そして、ラスト近くに流れる実際の映像や実際に被害に遭った人たちの現在の姿に胸が詰まりました。
捜査が進んでいく展開にも引き込まれましたけど、全てが終わった後の映像にも引き込まれました。
観終った時、辛い事件でしたけど明日への希望も伝わってきたなと感じた1本です。
監督:ピーター・バーグ 出演:マーク・ウォールバーグ ケヴィン・ベーコン ジョン・グッドマン J・K・シモンズ ミシェル・モナハン アレックス・ウルフ セモ・メリキッゼ ジェイク・ピッキング ジミー・O・ヤン
2016年 アメリカ 原題:PATRIOTS DAY
(20170615)
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公式サイトはこちらへ http://www.patriotsday.jp/