W・ブルース・キャメロン著『野良犬トビーの愛すべき転生』をラッセ・ハルストレム監督が映画化した作品です。
原作は数年前に読んでいたので、公開を楽しみにしていました。
何度も転生を繰り返していく犬の生き様に、結末を知っていてもやっぱり泣かされてしまいました~
最初の僕は野良犬。まだ子犬の頃に野犬狩りで捕らえられ、あっけなく一生を終えます。
そして、次は子犬の時にブリーダーから逃げ出したところ、悪い人間に捕まってしまいます。
でも、偶然に通りかかった小学生のイーサン(ブライス・ゲイザー)と彼のお母さんに助けられました。
イーサンに“ベイリー”という名を貰った僕は、イーサンの家で幸せに暮らします。
犬嫌いのお父さんには好かれていませんでしたけど、とにかくイーサンと遊べればご機嫌です。
でも、その生涯もやがて終わる日が来ました。
それにしても、まっすぐに好きな飼い主を追い求めるなんて、本当に愛しい犬ですね。
ゴールデン・レトリバー、ジャーマン・シェパード、コーギー、そして最後は
セント・バーナードとオーストラリアン・シェパードのミックス。
どれも全く違う犬種なのに中身は一緒なのがちょっと面白かったです。
ジャーマン・シェパードでは賢い警察犬で真面目に仕事をすることを体験し、
コーギーの時は幸せな家庭の中で、家族の大切さを感じながら生涯を終えます。
どんな飼い主に出会うかで彼らの人生は天と地ほどの差がありました。
転生するたびに、なぜ僕は転生するのだろうと考えているところがまた純真で健気です。
そして、とうとうベイリーが自分の転生の目的はこれだったのかと語った言葉を聞いた時、
思わずほろりとしてしまいました。
こんなにも真っ直ぐにベイリー愛されたイーサンは本当に幸せ者だなと感じました。
観終った時、思わず犬っていいなあと思ってしまった1本です。
監督:ラッセ・ハルストレム 出演:デニス・クエイド ペギー・リプトン K・J・アパ ブリット・ロバートソン ブライス・ゲイザー ジュリエット・ライランス ルーク・カービー
2017年 アメリカ 原題:A DOG'S PURPOSE
(20171001)
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