グレイテスト・ショーマン

19世紀にアメリカで活躍した興行師P・T・バーナムの半生を描いたミュージカルです。
予告編を観て、ちょっと怪しそうな人だけど楽しそうだなあと気になっていました。
迫力のある歌とステージの華やかさに出だしから惹き込まれてしまうような作品でした。

商人の息子だったP・T・バーナム（ヒュー・ジャックマン）は父の手伝いをしていた時に
上流階級のチャリティ（ミシェル・ウィリアムズ）と出会って恋に落ちます。
二人は両親の反対を押し切って結婚をしました。

チャリティの実家とは絶縁状態でしたけど、間も無く子宝に恵まれて幸せな家庭を築きます。
2人の娘たちはいい子に育ち、アパート暮らしでも愛に満ちた家族一緒の生活でした。
でも、事務仕事の貧乏暮らしは、妻に結婚した時に約束した暮らしとはかけ離れています。
もっと大きなことをしたいと考えたバーナムは、奇妙なものを集めた見世物のような博物館を開こうと考えました。

しかし、銀行から大金を借りて始めた博物館は、全く人が入らず困り果てます。
そんな中、何か生きているものをという娘の言葉にヒントを得て、今度は身体的に特徴のある人々を集めて
博物館の中のステージでショーを見せようと思い付きました。
特別に小さい人や大きい人、多毛症の人、全身にタトゥーのある人など、様々な人に声をかけます。
そして、バーナムの司会で始まったショーは、観客を笑いと興奮の渦へと誘っていきました。

それにしても、歌のパワーに圧倒されました！主題歌「This is Me」は魂の歌ですね。

バーナムは親にさえ居ないものとされて世間から隠され続けた人たちに、君が必要だと口説いて
ステージに上げていきました。
もちろん、彼らはバーナムが金儲けのために自分たちを見世物にしているということは分かっていましたけど、
それでも、暗い場所から導いてくれたバーナムの作り出す世界こそが自分の居場所だと感じています。
そんな彼らの心の叫びのような歌声には思わず涙がこぼれました。

挫折を繰り返して周りの人間に失意を与えたバーナムでしたけど、
やがてみんなが笑顔を取り戻すような展開はとても楽しかったです。
観終った時、やっぱり笑顔で終わる映画はいいねと思いつつ、とても元気を貰った気分になった1本です。



監督：マイケル・グレイシー　出演：ヒュー・ジャックマン　ザック・エフロン　ミシェル・ウィリアムズ　レベッカ・ファーガソン　ゼンデイヤ　キアラ・セトル　ヤヒヤ・アブドゥル＝マティーン2世　サム・ハンフリー
2017年　アメリカ　原題：THE GREATEST SHOWMAN
（20180219）

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