コーヒーが冷めないうちに

2017年の本屋大賞にノミネートされた川口俊和の同名小説を有村架純主演で映画化した作品です。
原作は何年か前に読んでいたので、この作品がどのように映像化されるのか気になっていました。
過去に戻ることができる不思議な喫茶店を巡る物語は優しくて切ない気持ちを呼び起こしてくれました。

とある街の片隅にある小さな喫茶店を舞台にした物語です。

その喫茶店フニクリフニクラには、いつも同じ女性の座っている席がありました。
都市伝説のように密かに語られる秘密によると、その席に座ると過去に戻れるらしいのです。
でも、席に座れるのは、1日に1回女性が席をたったときだけ。
しかも、過去に戻れてもあまり得にはならないと諦める人も多いような、面倒なルールがありました。

それでも、都市伝説を聞きつけた人は、その席に惹かれてフニクリフニクラを訪れます。
そしてある日のこと、1週間前にこの喫茶店で恋人と別れてしまったOLが、
過去へ戻ろうとチャレンジしにやって来ました。

それにしても、やっぱり泣けてしまうものですね(^^ゞ
宣伝文句にもある“4回泣けます”は原作本の帯にも書いてあります。
今回の映画に登場するのは、恋人に素直になれないOL。記憶を無くしていく妻を見守る夫。
妹を亡くしてしまった姉。そして、主人公の時田数を巡る物語。
映画はどうだろうと思いつつ観たのですけど、4回はともかく最後には泣かされてしまいました(T_T)

映画を観た時に一番おーっと思ったのが、過去へ戻る瞬間の映像です。
きれいでしっくりとくる映像だったので見惚れてしまいました。
こういうところが本から進化した映画というものなのかも知れませんね。

そして、何と言っても有村架純さんの可愛さが前面に出ている作品でした～
笑顔の彼女に珈琲を入れてもらったら、老若男女問わず誰もが嬉しくなってしまう気がします。
こんな喫茶店があったら、本を片手に行きたいなあと思ってしまいました(^^)

観終った時、秋にピッタリの映画だなあと感じました。
公開されたら、もう一度、夜の映画館へこの映画に会いに行こうかなあと思った1本です。



監督：塚原あゆ子　出演：有村架純　伊藤健太郎　波瑠　林遣都　深水元基　松本若菜　吉田羊　薬師丸ひろ子　松重豊
2018年　日本
（20180813）

→公式サイトはこちらへ　http://coffee-movie.jp/

追伸
この映画は試写会で観ました。公開は9月21日以降の予定です。