典子(黒木華)はちょっとのんびり屋さんで、将来の展望とかはまだ分からないなあと思案中の大学生。
そんな彼女は母親に勧められて、茶道を習いに行くことになります。
一人だと不安だけど、同じく全く初心者の従姉妹の美智子(多部未華子)も一緒なので安心です。
要領の悪い典子でしたけど、武田先生(樹木希林)に細かく注意されながら、
戸惑いつつも少しずつ作法を身に付けていく日々が流れていきます。
やがて美智子の方は結婚をきっかけに卒業しても、典子はずっと教室へ通い続けていきました。
それにしても、樹木希林さんの存在感はやっぱりさすがですね。
あの独特な佇まいを保ちつつも、人生をお茶と共に生きてきた武田先生というキャラクターを
そのまま体現しているようにしっかりと演じていました。
この武田先生が素敵なキャラクターでした(^^)
お稽古の時にはきっちりと教えてくれるのですけど、全体的には大らかに様々な物事を受け入れている人です。
そして、時には導くように、また時には静かに寄り添うように、相手の必要に応じて心の支えになっていきます。
こんな人になれたらなあと、強く思いながら観ていました。
また、主人公の典子もいいキャラクターですね。
ある意味、とても不器用な子です。
でも、人生の中で出会う様々な出来事に悩んで落ち込みながらも武田先生の教室に通い続ける姿に
観ている方も思わず共感してしまうところがあります。
そして、人生の節々で典子が辛い気持ちを乗り越えていく展開に、元気をもらえたような気になりました。
全くお茶の世界を知らない私でも思わず引き込まれてしまうようなドラマが
温かさと共に凛とした雰囲気をも漂わせながら描かれていました。
観終った時、とても心が落ち着いたような気持ちになった1本です。
監督:大森立嗣 出演:黒木華 樹木希林 多部未華子 郡山冬果 鶴田真由 鶴見辰吾
2018年 日本
(20181008)
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公式サイトはこちらへ https://www.nichinichimovie.jp/追伸
そう言えば、この作品に毎日乗っている相鉄線が登場していました。
(私の最寄り駅は撮影場所からは遠いですけど(^^ゞ)
ドアのそうにゃんマークが映った時に、あ、とつぶやいていました~