童話「くるみ割り人形」をもとにディズニーが創り上げた華やかなファンタジーです。
予告編を観て、キラキラして綺麗だなあと楽しみにしていました。
期待を裏切らない美しさと華やかさで、クリスマスの季節を感じさせる可愛い作品でした。
家族の中心となっていた母が病で亡くなって沈みがちなクララ(マッケンジー・フォイ)の一家にも
クリスマスの季節がやって来ました。
祖父ドロッセルマイヤー(モーガン・フリーマン)の開くパーティへ行く前に父から
亡き母が準備していたプレゼントが手渡されます。
姉が贈られたのは母の愛用したドレスだったのに比べ、クララは鍵の無い小さな卵形のケースでした。
ちょっとガッカリしたクララでしたけど、そのプレゼントを祖父に見せると微妙な笑顔を見せます。
そして、祖父が用意したプレゼントへ導くロープを辿っていったクララは
いつの間にか魔法の王国へ到着していました。
それにしても芸術的な美しさを感じさせる作品ですね。
クラシックバレエを使用しているシーンも登場して、これだけ創り上げた美術や駆使した技術だけでなく
人間の肉体で表現する美しさも一緒に映し出すなんて贅沢だなとうっとりしながら観ていました。
物語は良く知られている原作とはだいぶ違う気がします。
知らぬ間に亡くなった自分の母親の秘密が隠されている魔法の王国へ行くなんて面白いです。
ロープを伝って魔法の王国へ入っていく展開は、静かな不思議の国のアリスという感じでした。
登場するキャラクターたちも楽しかったです。
綺麗なドレスよりも機械の仕組みに興味を持つようなクララは賢くて勇気のある女の子で、
見た目が可憐なだけに応援したくなるようなヒロインです。
クララが魔法の王国で出会うキャプテン・フィリップ(ジェイデン・F・ナイト)はハンサムで優しくて
意外に根性がありますし、
笑顔がキュートなシュガー・プラム(キーラ・ナイトレイ)はキラキラした美しさそのままのような存在感です。
そして、予告編でも起きていた戦いの行方もちょっと面白かったです。
全体的には分かりやすくてシンプルな物語になっているので、ファミリー向きの作品かも知れませんね。
観終った時、綺麗なドレスにあこがれる童心を思い出した気分になった1本です。
監督:ラッセ・ハルストレム ジョー・ジョンストン 出演:マッケンジー・フォイ キーラ・ナイトレイ エウヘニオ・デルベス リチャード・E・グラント ジェイデン・F・ナイト ミスティ・コープランド ヘレン・ミレン モーガン・フリーマン
2018年 アメリカ 原題:THE NUTCRACKER AND THE FOUR REALMS
(20181130)
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公式サイトはこちらへ https://www.disney.co.jp/movie/kurumiwari.html