ジェイムズ・ボールドウィン原作の同名小説を
『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督が映画化したラブストーリーです。
予告編を観て、どんな展開になるのだろうと気になっていました。
予想よりも厳しい主人公たちの運命に、1970年代でこんな状態なのかと胸が痛くなりました(T_T)
ビール・ストリートに暮らす若い恋人たち、
ティッシュ(キキ・レイン)とファニー(ステファン・ジェームス)の物語です。
二人は近所の幼馴染みで、幼い頃からの仲良しです。
父親同士も仲が良く、ティッシュが美しく成長するにつれてファニーの想いは恋へと変化していきました。
ティッシュもファニーの想いを受け入れ、二人で暮らす部屋を探し始めます。
黒人のカップルというだけで部屋探しは難航しますけど、理解のある人に出会えて何とか部屋も見つかります。
でも喜びも束の間、ファニーはありえない状況に巻き込まれてしまいました(T_T)
それにしても、辛い物語ですね(T_T)
嫌な白人の警官に目を付けられただけで、無実の重罪を負わされるとは怖すぎます。
それも全く関係ない事件でアリバイもあるのに…
事件もその後の展開もあまりのことに唖然としてしまいました。
誰もが無実をわかっているのに変えられない状況は観ていて辛かったです。
娘の未来の夫を何とかしようと、ティッシュの家族たちが必死に頑張るのに、
どうしても悪い方向へと向ってしまいます。
お金の無い黒人には希望は無いのかと悲しみで胸がいっぱいになりました。
それでも、生きることに望みを見出したファニーの精神の強さには心を揺さぶられました。
そして、未来への希望を諦めないファニーの姿は忘れられないものになりました。
ラスト近くの走馬灯のように流れる美しい映像を観ながら、切ないなあと思わずにはいられなかった1本です。
監督:バリー・ジェンキンス 出演:キキ・レイン ステファン・ジェームス レジーナ・キング コールマン・ドミンゴ テヨナ・パリス ブライアン・タイリー・ヘンリー ディエゴ・ルナ デイヴ・フランコ ペドロ・パスカル エド・スクレイン
2018年 アメリカ 原題:IF BEALE STREET COULD TALK
(20190213)
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公式サイトはこちらへ https://longride.jp/bealestreet/追伸
この映画は監督さんの舞台挨拶付きの先行上映で観ました。公開は2月22日以降の予定です。
この映画の脚本は『ムーンライト』と同時に書いていたそうです。
どちらも、製作の予定は無いまま、ただ監督さんの強い想いだけで書き進めたそうです。
2本とも世界的に上映されることになって、本当に良かったです(^^)
上映後にチョコレートを頂きました♪