クリスマス間近の冬の日のこと。武装した漁船団が海上保安庁の船を襲って隊員を拘束した上、
日本の波留間群島の島へ上陸したという知らせが入りました。
早速、隊員救出のために海上自衛隊が動き、空母いぶきを中心に護衛艦と潜水艦でなる第5護衛艦群に
波留間群島へ向かうよう指令が下りました。
護衛艦群の群司令・湧井継治(藤竜也)は信頼のおけるベテランでしたけど、
難しい判断の求められる作戦中に急病で倒れてしまいます。
湧井の後の重責を担うのは若くして空母いぶきの艦長となった秋津竜太(西島秀俊)でした。
秋津は副長・新波歳也(佐々木蔵之介)と同期でしたけど航空自衛隊の飛行士でしたので
ずっと海上自衛隊で船に乗っていた新波とはどこか違うところがありました。
新波は不安を感じる度に秋津へ質問をぶつけていきます
そんな中、敵は近付いてくる護衛艦群へ直接的な攻撃を仕掛けて来ました。
それにしても、こんなに難しいテーマの作品をよくぞ創り上げましたね~
原作は未読なのですけど、そのままでは映画化出来ないような設定らしく、
脚本を創り上げるまでにだいぶ苦労したらしいです。
でも、苦労の甲斐もあって、こうしてスクリーンで観ることが出来て良かったです。
とても真摯に向き合って創られたという印象を受けました。
先日、同じように海上で戦闘を繰り広げる『ハンターキラー 潜航せよ』を観た時は
単純にドキドキハラハラして終わったのですけど、
今作はいろいろなことを考えさせられました。
よく耳にする“専守防衛”ついても、改めて映像で観てみるとこういうことかと感じることが出来ました。
また、その先の“防衛出動”になるとこんな状況になってしまうのかと初めて知った気がします(-_-)
そして、何と言ってもリアルに感じる世界の中での戦闘シーンの緊張感は凄かったです。
観終った時、こういうふうに闘うことが哀しくなるような、平和について考えさせられるような作品は
久々だなあと感じた1本です。
監督:若松節朗 出演:西島秀俊 佐々木蔵之介 本田翼 小倉久寛 高嶋政宏 玉木宏 戸次重幸 市原隼人 深川麻衣 中井貴一 吉田栄作 益岡徹 斉藤由貴 藤竜也 佐藤浩市
2019年 日本
(20190525)
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公式サイトはこちらへ https://kuboibuki.jp/追伸
今回は舞台挨拶付の上映でした。
ちょっと楽しいテンションになっていたみなさんのお話が可笑しかったです~