殺人事件の謎解きに探偵が挑む王道のミステリーを豪華なキャストで映画化した作品です。
予告編を観て、これだけのキャストが揃ったら楽しいだろうなあと気になっていました。
家族全員に動機があって怪しく見える展開に、どんな落ちが待っているのか考えながら観ていました。
世界的ミステリー作家にして大富豪のハーラン・スロンビー(クリストファー・プラマー)が
自室で遺体となって発見されました。
状況から警察は自殺だったと判断しますけど、
名探偵と名高いブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)が刑事と共に乗り込んできます。
実は彼に匿名の依頼あり、この事件の裏に何かがあると確信していました。
ブランはハーランの専属看護師で彼と親しくしていたマルタ(アナ・デ・アルマス)を
助手に指名して事件を調べ始めます。
実はマルタは嘘をつくと吐いてしまうという決して嘘のつけない体質を持っていたのです。
そして、家族への事情聴取に立ち会ううちに、
家族それぞれが抱えていたハーランとの確執が浮かび上がってきました。
それにしても… まあ、犯人は想像通りでしたけど、
演技派が揃っているので最後まで興味深く見せてくれました。
大富豪のハーランに依存しているとは言え、家族はそれほど悪い人たちではありません。
どちらかと言えば、弱い人たちなのかも。
その弱さも絶対的な存在のハーランが居たからかも知れません。
今回のミステリーの根源はコミュニケーション不足の家族の問題だったのかも知れませんね。
全体的には懐かしい雰囲気のミステリーで面白かったです。
別の映画ではヒーローのダニエル・クレイグが、観察力は鋭いけど普通の人なのもいいですね。
そして、物語の終わりも何となく象徴的で面白かったです。
ただ、ハーランの死の真相はちょっと哀しかったです(T_T)
観終わった時、こういう物語をオリジナル脚本で創り上げるのは面白かったろうなと感じた1本です。
監督:ライアン・ジョンソン 出演:ダニエル・クレイグ クリス・エヴァンス アナ・デ・アルマス ジェイミー・リー・カーティス マイケル・シャノン ドン・ジョンソン トニ・コレット キース・スタンフィールド キャサリン・ラングフォード ジェイデン・マーテル フランク・オズ リキ・リンドホーム エディ・パターソン K・カラン ノア・セガン クリストファー・プラマー
2019年 アメリカ 原題:KNIVES OUT
(20200218)
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公式サイトはこちらへ https://longride.jp/knivesout-movie/