高田郁の同名小説を角川春樹監督が松本穂香主演で映画化した時代劇です。
NHKで放映されたドラマが好きだったので、映画はどうかなとチャレンジしてみました。
上方から江戸へやってきた澪(松本穂香)は、蕎麦処「つる家」で女料理人として働いていました。
店主の種市(石坂浩二)は澪を可愛がり、彼女がメインで作り上げた料理を店に出し始めます。
しかし、上方ふうの彼女の味は濃い味を好む江戸の庶民には不評で悩む日々が続いていました。
ある日、澪は江戸風味の鰹節と上方風味の昆布を合わせた出汁を作ることを思い付きます。
必死の努力の果てに完成させた美味しい出汁に卵を合わせた“とろとろ茶碗蒸し”を売り出すと、
味にうるさいお客にも認められて大評判になります。
そんな中、ある人にこの茶碗蒸しを食べさせたいと又次(中村獅童)という男が店を訪ねて来ました…
それにしても、松本穂香さんの澪ちゃんは可愛いですね。
彼女が美味しい料理を作ろうと頑張る姿には思わず応援したくなってしまいます。
登場する料理たちも相変わらず美味しそうで楽しかったです(^^ゞ
今作では幼い頃に生き別れになった野江ちゃんとの絆がメインに展開されていきます。
原作は色々なエピソードが詰まっていますけど、映画は割とシンプルに描かれていたので、
これはこれで分かりやすいなと思いながら観ていました。
あと、澪ちゃんと野江ちゃんとの間を取り持つのが又次という人なのですけど、
彼を演じる中村獅童さんの存在感が良かったです。
時代劇の中で彼の所作に出会うと、挨拶一つでもさすがにきれいだなあと見入ってしまいますね。
そして、又次のような人が必死に守ろうとする人だからこそ、
あさひ太夫は本当に素敵な人なのだろうなとしみじみと伝わってきました(^^)
豪華な俳優陣がちょい役で登場するのを見つけるのも楽しかったです。
観終わった時、困難の先にはきっと明るい未来がくると信じたい気持ちになった1本です。
監督:角川春樹 出演:松本穂香 奈緒 若村麻由美 浅野温子 窪塚洋介 小関裕太 藤井隆鹿賀丈史 薬師丸ひろ子 石坂浩二 中村獅童
2020年 日本
(20201017)
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