東京国際映画祭の2日目です!今日は3作品を観てきました(^^)
(なかなか衝撃的な3作品が揃った1日でした~)
まずは最初に観た『悪の絵』です。
『悪の絵』刑務所のプログラムの一環として殺人罪の受刑者たちに絵を教えていた画家が
ある死刑囚の絵に魅せられたことから人生を狂わせていく物語です。
芸術家として死刑囚の描いた絵に魅せられる画家と、
殺人犯への憎しみからその絵や画家までも憎んでしまうほどの心の傷を負った被害者。
純粋に芸術として…という画家の主張も解る反面、
殺人犯が起こした事件の酷さに許したくないと思う気持ちも解る気がします。
一筋縄では答えが出ないような、とても考えさせられる問題だなと感じました。
後半に描かれていく、受刑者が描いた絵の謎解きは興味深かったです。
死刑囚が画家に見せたいと言っていた子供の頃の隠れ家を探しに、彼の故郷へと向かいます。
画家がついに絵の本質を見つけ出したシーンは一瞬の映像だったのに妙に気持ち悪くて怖かったです。
画家を演じたイーストン・ドンと死刑囚を演じたリバー・ホァンの迫力ある演技に引き込まれました。
観終わった時、いつか被害者の傷が癒える未来が訪れますようにと願った1本です。
監督:チェン・ヨンチー 出演:イーストン・ドン リバー・ホァン エスター・リウ
2020年 台湾 原題:The Painting of Evil
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