トニー・レオンと金城武共演のサスペンスです。
二人の男の生き様を香港映画らしくハードボイルドに描いていました。

あるクリスマスの夜。連続殺人事件の捜査のため、刑事のヘイ(トニー・レオン)は
部下のボン(金城武)や仲間たちと容疑者を監視していた。
慎重な尾行により、とうとう容疑者を現行犯逮捕することが出来た。
ようやく仕事を終えたボンが帰宅すると、恋人が手首を切り死んでいた。
そのショックから立ち直れずにボンは刑事を辞め、3年後にはすっかりアル中になっていた。
私立探偵として細々とその日暮らしをしていたボンが新聞を読んでいると、ある事件が目に入った。
それは、ヘイの妻スーザンの父と執事が自宅で強盗に殺されたというものだった…

二人の男の持つ心の闇と愛。そして許し。
信頼できる関係でお互いの心を理解しつつも、段々と追う者と追われる者に分かれていく展開に
どうなるだろうとドキドキしながら観ていました。

謎解きと言っても、この作品は犯人が解っているのに理由が解らないという展開です。
しかも途中にトリックも加わっていて、う~んと悩みながら画面を見つめていました。
ようやく過去の事件との繋がりが見えてきた時には、その悲惨さにため息でした。

それにしても、今回は主演の二人が良かったです!
感情を殺した表情で着実に計画を実行していくヘイと、
酒に溺れつつも真剣に事件を解明しようとするボン。
この二人にトニー・レオンと金城武はぴったりでした(^^)

レオナルド・ディカプリオがリメイクするという噂ですけど
またトニー・レオンの役を演じるのかなあ…?と思ってしまった1本です。

監督:アンドリュー・ラウ アラン・マック 出演:トニー・レオン 金城武 スー・チー シュー・ジンレイ
2006年製作 香港 原題:傷城/CONFESSION OF PAIN
(070619)