サスペンスなのに何故か笑えるのが不思議で面白かったです。
最初から最後まで、思いっきり楽しみました(^^)

2007年2月4日。清純派アイドル“如月ミキ”の一周忌追悼会が開かれた。
彼女は一年前の夜に、自宅で焼身自殺をしてしまったのだ。
集まったのはファンサイト掲示板の常連たちで、
家元、安男、オダ・ユージ、スネーク、イチゴ娘のハンドルネームを持つ5人。
彼らは主催者の家元が準備した会場に次々とやってきた。
最初からどことなく不調和音が漂う雰囲気だったが、
家元の“如月ミキ コンプリート・コレクション”の発表により、会はようやく盛り上がり始める。
そんな中、考え込んでいたオダ・ユージが「如月ミキの死は自殺じゃない」という爆弾発言を始めた…

役者さんたちのテンションの高さに、どんどん引き込まれました(^^ゞ
小栗旬さん、塚地武雅さん、小出恵介さん、ユースケ・サンタマリアさん、香川照之さんと
よくぞこれほど役のキャラクターが似合う役者さんたちを集めたなあという感じです(^^)

部屋の中で繰り広げられる物語は、台詞の掛け合いと展開が面白くて
謎解きにドキドキしながらも、つい笑ってしまうところがたくさんありました~
何かのインタビューで“アドリブを言っているようにみえるけど、ほとんど台本”のようなことが書いてありました。
あの楽しさがちゃんと台本から出来上がっているのはすごいです。

物語はオダ・ユージの発言により、急に推理小説のような謎解き合戦になっていきます。
登場人物たちの正体や過去が分かってくるにつれて、全員が怪しく見えてきます。
(香川照之さんは初めからかなり怪しかったです(笑))
そして、各々の知る事実を積み重ねて導き出された真実。
そこには何故か、追悼会に来ていた全員を幸せにするような優しさが残されていました。

エンディングのあまりの楽しそうな雰囲気に、メイキングも楽しいだろうなあと感じた1本です。

監督: 佐藤祐市 出演:小栗旬 ユースケ・サンタマリア 小出恵介 香川照之 塚地武雅
2007年製作 日本
(070626)