5年目に入って、とうとう魔法戦争勃発!
“魔法のファンタジー”を越えて本格的な戦いになっていました。

もうすぐ5年生になる夏休み。
ハリーは友人セドリックの死から立ち直れずに苦しんでいた。
一人公園で悩んでいたところ、相変わらず意地悪なダドリーがハリーをいじめにやって来る。
怒るハリーとダドリーが言い合う中、突然、黒い雲が空を覆い始めた。
危険が迫っているのを察した2人は慌てて家へと走り出すが、怪しい影に追いつかれてしまう。
なんとマグルの世界にいたハリーたちに、吸魂鬼が襲ってきたのだ。
ダドリーの命を救うために吸魂鬼を魔法で撃退したハリーは、魔法省の審問を受けることになってしまった…

とうとう本格的な戦争が始まってしまいました。
原作も読んでいますけど、前作からハリーの近くで親しい人の死につながる戦いが起きています。
今回の死も本当に辛かったです(T_T)

学校内から飛び出した戦いは、ハリーの運命がどれくらい過酷なものかをはっきりと示します。
ヴォルデモートとの深く結びついてしまった絆とともに、とにかくハリーは戦う運命に巻き込まれていきます。
ハリーを中心にして学生たちがこっそりと闘う魔法を学ぶところは
魔法ってそんな使い方をして欲しくない~と思いつつも、みんな生き生きしているなあと感じました。

それにしても今回は強敵です~ 特に魔法省のアンブリッジは憎らしさ100倍!
魔法省からやって来てホグワーツ魔法魔術学校を牛耳ろうとする彼女は、
ピンクの服に身を包み笑顔で生徒たちを締め付けて行きます。(魔法もかなり強いです。)
演じているイメルダ・スタウントンは今日から公開の『フリーダム・ライターズ』でも
新米教師を押さえつけようとする先輩教師役で出演していました。
こういう役で、ものすごく意地悪な人に見える演技力はさすがでした~
あと、あまり出番はないですけど、ヘレナ・ボナム=カーターもめちゃくちゃ怖かったです。
敵役がしっかりしていると、やっぱり物語は面白くなりますね。

魔法の世界のわくわく感を一切無くしてハリーの過酷な運命を見せつけた今作は
私の中では、まるで『ロード・オブ・ザ・リング』第一章のような感じでした。
あと2作、ハリーがどんな運命をたどるかを頑張って見ていかなくちゃと思った1本です(^^ゞ

監督:デヴィッド・イェーツ 出演:ダニエル・ラドクリフ ルパート・グリント エマ・ワトソン
2007年製作 アメリカ 原題:HARRY POTTER AND THE ORDER OF THE PHOENIX
(070716)