原作でも戦いが中心のストーリーなので、また戦いの物語か…と思っていたのですけど
ペベンシー4兄妹&カスピアン王子の魅力はバッチリでした(^^ゞ

ナルニア国の冒険から1年後、ロンドンの生活にもようやく慣れてきた4兄妹は
毎日の生活に物足りなさを感じていた。
長男ピーター(ウィリアム・モーズリー)はその心を持て余し、今日も通学駅で喧嘩を始める始末。
一方、ピーターたちが去って1300年が過ぎたナルニア国では
テルマール人の侵略によってナルニア人が滅ぼされ、テルマール人の王国が築きあげられていた。
幼い頃に王である父を亡くしたカスピアン王子(ベン・バーンズ)は
叔父の摂政ミラースを後見人にしていたが、王位を狙うミラースに命を狙われてしまう。
家庭教師の機転によって暗い森へ逃げ出した王子は、いにしえの角笛を吹いた。
するとロンドンにいたペベンシー4兄妹の周りで魔法のエネルギーが渦巻き始めた…

楽しかったです!童心に帰ってワクワクしました~!
もちろん戦いのシーンは痛そうなのですけど
ペベンシー4兄妹が活躍している姿を観ているだけで、もう、応援したくなりました(^^ゞ

彼らは過去に王だった記憶を持つ子供たちです。
感情に流されたり失敗したりすることもあるけれど
でも、ナルニアのためなら命を懸けようと、真っ直ぐに立ち向かう勇気があります。
そして今回もナルニアの存続を賭けてミラースへ戦いを挑んでいきます。

前作でもアスランと一番心を通い合わせたルーシーは、今回も一番にアスランと巡り合います。
でも、ルーシー以外の人にはなかなかアスランの姿は見えません。
大人になると魔法から離れた存在になるのです。
大人に近付いている兄姉たちはルーシーのように純粋には魔法が信じられなくなっていたのです。

王位継承権の争いという大人の醜さによって始められた戦いは
子供の優しくて素直な心によってアスランと平和をもたらされ、終焉に向かいました。
でも、もうすぐ大人になるピーターとスーザンは次回以降はナルニア国へ来られなくなります。
戦いに勝利した後、その事実を知った喪失感はやっぱり寂しかったです。

4兄妹が揃った姿を思い描きながら、
もう一度、ワクワクして原作本が読みたくなった1本です(^^)



監督:アンドリュー・アダムソン 出演:ベン・バーンズ ウィリアム・モーズリー アナ・ポップルウェル スキャンダー・ケインズ ジョージー・ヘンリー
2008年 アメリカ 原題: THE CHRONICLES OF NARNIA: PRINCE CASPIAN
(080521)