多くの乗客が亡くなる大きな飛行機事故が発生した。
セラピストのクレア(アン・ハサウェイ)は5人の生還者たちのセラピーを任される。
グループセラピーをしたところ、事故当時の証言に食い違いが出た。
墜落の前に爆発があったという意見と、墜落まで爆発は無かったという意見が出たのだ。
セラピーを成功させるには真実を見つめることが必要だと考えたクレアは、事故原因を探し出そうと考える。
だが、そんな彼女の前に航空会社のアーキン(デヴィッド・モース)が現れて
事故原因はパイロットの人為的ミスだと主張し、不確定な意見は考えるなと言い始めた。
アーキンの狡猾的な態度に違和感を感じたクレアは、会社ぐるみで不正を行なっていると確信する。
一方、生還した乗客たちも、どことなく不安や違和感を感じ始めていた。
そしてグループセラピーの出席者がどんどん減っていった…
必死に真実を見つけようとしつつも恋に落ちていくアン・ハサウェイがきれいでした~
物語は最初から謎だらけで進んで行きます。
飛行機は何故落ちたのか。
生還者たちは時間が経つにつれ、何故減っていくのか。
生還者やクレアに付きまとって監視しているのは誰か。
そして、クレアは何故、事故原因にこだわるのか。
彼女は生還者の一人で魅力的なエリック(パトリック・ウィルソン)に惹かれつつも、謎を解くために奔走します。
最大の謎はもしかしたら見ているうちに、何となく分かってしまうかも知れません。
過去の類似作を観ている経験があれば、きっと分かってしまうでしょう。
そのためか、観ているうちに謎解きよりも主人公クレアの気持ちに注目していました。
真面目で大人しくて、引っ込み思案な性格の持ち主のクレアは、姉と喧嘩中です。
姉は大人しい妹クレアに人生を損していると感じていました。
でも、そんな自分を変えることなど出来ないクレアは、姉と口もきかないような大喧嘩をしてしまいます。
そんな彼女も生還者たちと接して、改めて自分を見つめなおしていくうちに
少しずつ自分が変わっていくのを感じ始めました。
それにしても役者が揃っていました~
キュートで真面目さも似合うアン・ハサウェイ。
笑顔が魅力的で、女性が惹かれてしまうのも納得のパトリック・ウィルソン。
登場するだけで怪しいと思わせてしまうような雰囲気を持つデヴィッド・モース。
この3人が絡んでいくと、怪しさが倍増して面白かったです(笑)
観終わった時、クレアの人生の切なさを感じながら、
人生は楽しめる時に楽しまなくっちゃいけないかも…と改めて感じた1本です。
監督:ロドリゴ・ガルシア 出演:アン・ハサウェイ パトリック・ウィルソン デヴィッド・モース
2008年 アメリカ 原題:
(20090224)
追伸
この映画は試写会で観ました。公開は3月7日以降の予定です。