ウォレスとグルミット ベーカリー街の悪夢

前作の『野菜畑で大ピンチ！』は85分間の初の長編作品でした。今作は29分の短編作品です。
でも、劇場では同時上映で『チーズ・ホリデー』『ペンギンに気をつけろ！』『危機一髪！』も観られて
一粒で４度美味しい楽しさでした(^^)

パン屋さんの連続殺人事件が起きた。
やはりパン屋を営んでいるウォレスとグルミットも、毎朝の新聞記事に不安な気持ちを抱いていた。
そんな時にこそ、朝の配達で気分をすっきりしたいもの。
パンを詰め込んだバンで軽快に配達していると気分も爽快になってきた。
そんな時、ふと道の横を見ると、ウォレスの憧れのCM女優が走っているのに気付く。
自転車のブレーキが壊れた彼女の危機を救うことが出来たウォレスは有頂天になるが、
グルミットは彼女の行動に違和感を感じていた…

パン屋さんのウォレスとグルミットも相変わらずの大活躍で楽しかったです～

滑らかな表情と動きを観る度に、まるで軌跡のようだ～と感動しているクレイアニメのシリーズです。
毎回、何故か職業が変わっていく二人の今回の仕事はパン屋さんです。
（実際はいつもほとんどがグルミットひとりの頑張りのようにも見えますけど(^^ゞ)
ベッドから食卓への移動やパンの製作工程など、びっくりの機械仕掛も健在です。
あの朝の移動は一度体験してみたいです(^^ゞ

ドジなウォレスと冷静で頼りになるグルミットのコンビはのび太とドラえもんのようです。
恋に夢中になってしまうダメダメなウォレスと
ウォレスにため息をつきながらも必死に助けようとするグルミットはいいコンビですね～

今回も奇想天外な展開が楽しいです～
相変わらず事件に巻き込まれていくウォレスとグルミットは、危機に陥りながらも必死に頑張ります。
そんな中、ちょっとした時にふと出てくる不思議なところも楽しいです。
ブレーキの壊れた自転車を、パンを使って止めるなんて可笑しいですよね～
もう、童心に帰って笑ってしまいました。

それにしても、以前アードマン・アニメーションズが製作した『チキンラン』を観た時にも思ったのですけど
なんで悪役の女の人がこんなに怖いのでしょう（笑）
あの鬼気迫る表情はクレイアニメならではかも知れませんけど、かなり印象的でした。

この次はどんな職業なのかなあと次作も楽しみにしたくなった１本です。



監督：ニック・パーク
2008年　原題：WALLACE & GROMIT A MATTER OF LOAF AND DEATH
（20090724）