長い間、海外で政府の工作活動をしていたブライアン(リーアム・ニーソン)は
仕事を辞め、カリフォルニアに戻っていた。
仕事のために置き去りにしてきた娘キム(マギー・グレイス)との絆を取り戻したいと願ったのだ。
17歳で純真な性格のキムは、今でも無邪気にブライアンへの愛情を見せるのだが、
離婚した元妻レノーア(ファムケ・ヤンセン)はブライアンに冷たい態度を取る。
しかも、レノーアの再婚相手は心優しい富豪で、
一生懸命に選んだキムへの誕生日プレゼントでもブライアンには勝ち目が無かった。
そんなある日、ブライアンはキムからパリ旅行を許可して欲しいとお願いをされる。
海外旅行の危険性を熟知しているブライアンは反対の色を見せるが、
レノーアの説得もあり、毎日自分と連絡をとることという条件付で許可を出した。
だがパリに着いた途端、キムは裏社会の人身売買組織に誘拐されてしまった…
リーアム・ニーソンがめちゃくちゃ強かったです~!
愛する娘を誘拐されてしまったブライアン。
娘からの最後の電話から分かったのは、その組織が人身売買を目的に旅行者を誘拐しており、
誘拐されてから96時間以内に見つけないと追跡不可能になってしまうということ。
その事実を知った彼は人生のすべてを賭けて娘の行方を追い始めます。
追跡が始まってからはノンストップです。
鋭い洞察力と分析力で相手を追い始め、
カーチェイスから銃撃戦までハードなアクションで突き進みます。
怒涛の展開に追い立てられて、そんなに上手くいくかとか、そんなに殺しちゃっていいのとか、
ふと思い浮かぶような疑問をはさむ余裕なんて全くありません。
主人公を演じるリーアム・ニーソンの真剣な表情に
観ているほうもドキドキしながら画面を見つめていました。
それにしても、リーアム・ニーソンは迫力でした~
あっという間に敵を倒してどんどん進んでいきます。
そんなに動くイメージの役者さんではなかったので、この迫力とパワーにはびっくりでした。
でも“娘のために頑張るお父さん”という設定にはぴったりです。
ストーリーも良かったですけど、やっぱりこの作品の成功はリーアム・ニーソンならではかも知れませんね。
1時間33分というすっきりしたストーリーと、娘のために闘う!という展開に、
なるほどこれならアメリカで大ヒットするだろうなあと納得した1本です。
監督:ピエール・モレル 出演:リーアム・ニーソン マギー・グレイス ファムケ・ヤンセン リーランド・オーサー
2008年 フランス 原題:TAKEN
(20090810)
追伸
この映画は試写会で観ました。公開は8月22日以降の予定です。