満州を走る列車の個室客車に一人の強盗ユン・テグ(ソン・ガンホ)が現れた。
ユン・テグは銃で女性を人質に取り、軍人に守られている乗客にカバンを出せと脅し始めた。
ユン・テグは知らなかったが、実はそのカバンには秘密の地図が入っていた。
その地図は裏社会から日本軍まで、あらゆる人が探している貴重なものだった。
地図を守ろうとした軍人が銃を構えた時に列車が急ブレーキをかけたため、
銃が暴発して軍人も乗客も死んでしまう。
遺体を横目にカバンを漁っていたユン・テグは、後ろの車両が騒がしくなってきたのを感じる。
先ほどの急ブレーキは地図を奪いに乗り込もうとしたパク・チャンイ(イ・ビョンホン)の強盗団の仕業だった。
金目の物と地図を盗み出したユン・テグはパク・チャンイに見つかる前に逃げ出そうと列車を動かし始める。
そんな状況の中、目を閉じて悠々と座っていた賞金稼ぎパク・ドウォン(チョン・ウソン)が腰をあげ、
獲物を見つけた狩人のように動き始めた…
軽快に流れる曲と共に映画が始まった時、さあ遊ぶぞーという雰囲気が漂ってきました。
何も考えずにひたすらガン・アクションを楽しむ作品でした~
良いヤツ=クールな賞金稼ぎパク・ドウォン(チョン・ウソン)
悪いヤツ=キレると怖い極悪人パク・チャンイ(イ・ビョンホン)
変なヤツ=笑顔の裏に凄腕を隠しているユン・テグ(ソン・ガンホ)
そんな3人が地図の宝を巡って闘いを繰り広げる物語です。
もう最初から最後まで呆れるほど人が死んでいきます。
何のために闘っているのかなんて気にしてはいけません。
いかにチョン・ウソンとイ・ビョンホンがカッコ良く敵を倒していくか。
いかにソン・ガンホが笑いを取りながらしぶとく勝ち抜けていくか。
どんどん場所が移り変わっても、ひたすら銃撃戦は続いていきます。
満州が舞台なので悪役日本軍も出て来て、もう笑うしかないという感じでした(^^ゞ
それにしても、ストーリーはともかく3人のキャラクターはぴったりでした(^^)
特に久々に観たチョン・ウソンはとってもカッコ良かったです。
イ・ビョンホンは『アイ・カム・ウィズ・ザ・レイン』でも見せたような悪役をばっちり決めているし、
ソン・ガンホは裏のある曲者を笑わせながらも怪しげな雰囲気で演じていました。
観終わった時、きっと作り手たちはガン・アクションの楽しさを追求したかったのだろうなと感じました。
まあ、その雰囲気に乗ってしまえばOKかもとちょっと思った1本です(^^ゞ
監督:キム・ジウン 出演:ソン・ガンホ チョン・ウソン イ・ビョンホン
2008年 韓国 原題:THE GOOD, THE BAD, THE WEIRD
(20090903)