今日はクリスマス・イブ。街全体がクリスマス気分で盛り上がっていて、
街角には笑顔が集い、賛美歌が朗らかに響いていた。
だが、金融商を営んでいたスクルージ(ジム・キャリー)は今日もお金の計算に大忙し。
光熱費節約のために暖炉の火も消えかかったような寒い部屋の中で、
唯一の従業員マーレイ(ゲイリー・オールドマン)をきっちりと働かせていた。
貧しい人々を助けるための寄付をお願いされても暴言を吐いて拒絶し、
クリスマスのホームパーティへ招待に来た唯一の肉親である甥には
クリスマスなんてめでたくないと冷たい言葉で引き下がらせた。
そんなスクルージが誰も待っていない自分の家へ帰宅すると、
玄関のノッカーに不思議な顔が浮かび上がった。
驚いて彼が見直すと今度は普通のノッカーに戻っていたが、不吉な予感が残った。
そして夜も更けた頃、スクルージの前に一人の亡霊が現れた…
3D映像の凄さを堪能しました~!
ロバート・ゼメキス監督のパフォーマンス・キャプチャーを使った作品はいつも何となく観てしまいます。
『ポーラー・エクスプレス』も『ベオウルフ』も観てみると面白かったのですけど、
蝋人形が動いているような不思議な質感が微妙に苦手だなあと感じた記憶があります。
でも、今回はそんなことを考える間も無く、家の中から映し出された窓の外の風景を観た時から
3Dの世界に引き込まれていきました。
過去、現在、未来の世界へと導かれる主人公たちの動きは自由自在で
3Dで観ていると本当に楽しかったです。
アニメの3D版とは違って立体感のリアルさが存分に生かされているなあと感じました。
そして、そんな世界に描き出された名作の世界は、懐かしさと新鮮さを感じさせてくれました。
それにしてもジム・キャリーのスクルージは面白かったです。
デジタル化しているのでいろいろ変化は付けられていると思うのですけど
彼の表現力の豊かさはそのまま映し出されているように感じました。
大人しくて主人に忠実なマーレイ役をゲイリー・オールドマンが演じているのも可笑しかったです。
あと、日本語吹替を担当していたのが山寺宏一さんや安原義人さんなど
本当に上手い声優さんたちだったので、安心して観ることが出来たのも嬉しかったです。
小さなお子さまにはリアルな映像が怖く感じるかも知れませんけれど
きっと子供から大人まで楽しめる作品だと思います。
観終わった時、この作品を3Dで体験できて良かった~と感じた1本です☆
監督:ロバート・ゼメキス 出演:ジム・キャリー ゲイリー・オールドマン ロビン・ライト・ペン コリン・ファース ボブ・ホスキンス
2009年 アメリカ 原題:A CHRISTMAS CAROL
(20091115)