母と姉の3人で暮らしている8歳のマックス(マックス・レコーズ)は今日も一人で遊んでいた。
年の離れた姉は友達と遊ぶのが楽しくて、幼い弟のことは相手にしてくれないし、
優しいママ(キャサリン・キーナー)も恋人を前にするとマックスの方を見てくれない。
寂しくて振り向いて欲しいマックスがつい母の邪魔をしてしまったところ、
いつもは優しい母も堪忍袋の尾を切らして癇癪を起こしてしまう。
暴れて噛み付いた母に振り落とされてしまったマックスは、泣きながら家を飛び出してしまった。
母も直ぐにマックスを追いかけるが、マックスの逃げ足が速く取り残されてしまう。
そして、マックスは海岸にあったボートにひとり乗り込み、大海原へ進みだしてしまった…
かいじゅうたちの暖かそうな毛に触ってみたかったです~
小柄で繊細そうにみえる少年が主人公の物語です。
小さな身体にいっぱいのエネルギーを持っている少年は
いつも愛する人に自分のことをかまって欲しいと思っています。
愛しているのは年の離れた姉と優しくて頼もしい母。
でも二人はそれぞれの生活に忙しく、なかなかマックスの思うように遊んでくれません。
そして、マックスは家を飛び出して、かいじゅうたちの住む世界へとたどり着いてしまいます。
見知らぬ大きなかいじゅうたちと遊んでいると、マックスはこれまでの不満を忘れてしまいます。
みんなが寂しさから解放されて、仲良く楽しそうに暮らしている。
そして、みんなが自分に注目して一緒に遊んでくれる。
そんな世界はマックスの幸せそのものだったのです。
でも、順調に幸せに向かっていると思っていたかいじゅうたちも仲違いを起こしてしまいます。
また、楽しいと思っていた遊びもかいじゅうたちを傷つけると気付きます。
特にマックスと親しくなった元気なかいじゅうキャロルはパワフルで元気だけど
気性が荒くて暴力的にもなるので、みんなを困らせてしまうのです。
その姿は家にいた時のマックスそのものでした。
それにしても、主役を演じたマックスは本当に可愛いですね~
少年のひと時しか持っていないようなわんぱくで繊細な心を、そのまま体現していました。
あと、何と言ってもかいじゅうたちがめちゃくちゃ可愛いです。
みんなが重なって眠っているシーンはマックスいいなあと思ってしまいました(^^ゞ
観終わった時、読みたかった絵本に映画館で出会えたような嬉しい気持ちになった1本です。
監督:スパイク・ジョーンズ 出演:マックス・レコーズ キャサリン・キーナー
2009年 アメリカ 原題:WHERE THE WILD THINGS ARE
(20100117)