働き者の父母に育てられたティアナ。
美味しい料理で人の心を幸せにしたいと願っていた亡き父の遺志を継いで
いつかは自分の店を持ちたいと毎日一生懸命に働いていた。
街中が楽しみにしているお祭りを間近に控えたある日のこと、マケドニア王国からナヴィーン王子が街へやってきた。
彼は持ち前の無邪気な明るさでたちまち街中を魅了する。
ティアナの幼馴染&親友で街一番の名士の娘シャーロットはナヴィーン王子に夢中になった。
彼女は幼い頃から王子様との結婚を夢見ていたのだ。
だが、そんな王子様を見ながら悪の魔術師ドクター・ファシリエはニヤリと笑いを浮かべていた…
ほとんど“カエルの冒険”でした~
自分の店を持つことを夢見るウェイトレスの女の子が、自分の夢へと向かっていく物語です。
資金を貯めるために仕事を掛け持ちし、無理だと笑われても必死に頑張ります。
彼女は努力すればいつかは夢がかなうと信じているのです。
与えられるのではなく、自分が働いて頑張ればという信念を持っているところが現代のヒロインらしいです。
でも、始まって間も無く、カエルの呪いをかけられた王子様とキスをして、カエルになってしまうのです。
実はほとんどがカエルの状態!
私はこのシーンを見るまで知らなかったのですけど、王子様とキスをして人間に戻せるのは
お姫様でなくてはならなかったのですね(^^ゞ
彼女は王子様にキスを頼まれた時、その原則を知らなかったので自分もカエルになってしまったのです。
しかも、王子様はめちゃくちゃ怠け者。
いつも従者がいて自分では何もすることなく生きてきたので、働くことを知らないのです。
カエルになった後もその性格は変わらず、ティアナが必死に舟を漕いでいても
王子様は気楽に横になっているだけでした。
でも、カエルの冒険は王子様を余儀なく動かし始めます。
そして物語が進むにつれ、彼にも働くことの必要性と楽しさ、
そして自分とは全く違う世界に生きて来たティアナの素晴らしさが分かってきます。
一緒に行動する仲間たち、ドジだけどトランペットの好きなワニのルイスや
世話好きで気のいいホタルのレイなど、面白いキャラクターも登場して
さすがはディズニーのファンタジーだなあと感じる面白い物語になっていました。
それにしても、やっぱり手書きのアニメーションは味わいがありますね~
CGはCGの美しさがあるのですけど、手書きの持つ独特の雰囲気はまた別格ですね。
絵本を読んでいるような優しさを感じながら、物語の行方を楽しんでいました(^^ゞ
無条件に楽しめるアニメはやっぱり楽しいなあとニコニコしながら見ていた1本です。
監督:ジョン・マスカー
2009年 アメリカ 原題:THE PRINCESS AND THE FROG
(20100401)