剣道中学生チャンピオンの磯山香織(成海璃子)は中学時代に彼女が負けた唯一の相手を探して、
東松学園女子高等部へと入学してきた。
早速、剣道部へ入部すると念願のライバルを探し始める。
彼女の探していた西荻早苗(北乃きい)は離婚で苗字が変わっていたのだ。
ようやく早苗を見つけた香織は試合が始まると意気揚々と攻め立てるが、
一方の早苗は逃げ回ってばかり。
実は早苗は楽しく剣道をしていれば良いと思っているような気楽な女の子で
香織との試合に勝ったのはまぐれのようなものだった…
かなり真剣に武士道を歩んでいました(^^ゞ
実家が剣道場で父を師とする香織は、剣道の目的は勝つために行うと豪語する女子高生。
昼休みは『五輪書』を片手におにぎりを食べるような、いつも眉間にしわを寄せている16歳です。
試合になるともの凄い気合を発し、相手が倒れても審判に止められるまで向かっていきます。
誰も寄せ付けないようなオーラをいつも纏っていました。
一方の早苗は中学から剣道を始めた、楽しく剣道をしたいと思っている女子高生。
部活の時間以外は友達と楽しくきゃぴきゃぴと笑っています。
勝ちたくも無いけど負けたくないという彼女の試合は逃げるが勝ち。
相手が向かってきても一生懸命に逃げ回ります。
そんな彼女は誰にでも笑顔で接し、親しくなろうとする女の子でした。
二人が出会って相手を知るうちに、少しずつ互いに影響を与え始めます。
香織は剣道以外の世界の広さと負けることの重さを、
早苗は逃げ回ってばかりだった剣道と向き合って勝つことの楽しさを感じ始めます。
そんな二人を演じた成海璃子さんの睨みつける怖い表情と
北乃きいさんの弾けるような明るい笑顔はとても印象的でした。
試合中の面で勝つシーンは正直微妙な気もしましたけど
ハードな剣道の練習を頑張っている彼女たちは本当に若いなあと感心してしまいました(^^ゞ
凛々しい二人の姿に頑張ったね~と拍手を贈りたくなった1本です。
監督:古厩智之 出演:成海璃子 北乃きい 石黒英雄 賀来賢人 古村比呂 板尾創路 堀部圭亮
2010年 日本
(20100414)
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公式サイトはこちら追伸
この映画は試写会で観ました。公開は4月24日以降の予定です。