アカデミー賞短編アニメ部門にノミネートされた作品をもとに創り上げられたファンタジー・アニメです。
予告編を観た時から、ダークな世界と人形の表情が印象的で観たい~と思っていました。
今日は新宿ピカデリーで原作の短編も同時上映されると聞いてチャレンジしてみました(^^ゞ
ある日、乱雑に散らかった部屋の中で“9”(イライジャ・ウッド)と書かれた人形が目を覚ました。
自分が何故そこにいるのかも分からないまま、近くに落ちていた半球の金属を拾った。
ふと窓の外を見ると、自分と同じような人形の姿が見えた。
警戒した“9”が人形に近付いて殴りつけると、“2”(マーティン・ランドー)と書かれたその人形は
“自分は仲間だ”と言って彼をなだめる。
そして、話せなった“9”へ声を出す部品を与えてくれた“2”に対し、“9”は深い信頼を抱いた。
だがその時、何かの近付いてくる音が聞こえた。
“2”は“9”に缶の中に隠れるよう指示すると、自分は音の持ち主を待ち構えて備えた。
だが、近付いてきたロボットは、圧倒的なパワーで“2”を捕まえると、
“9”が部屋から持ち出した半球の金属と一緒に去って行った…
荒廃した世界と人形たちの繰り広げる映像に引き込まれました~
マシンが反乱を起こして人間が滅びてしまった後の世界。
ほとんど「T4」のようなダークな世界が広がっています。
そんな世界の中で何故か魂を持った麻布の人形たちが繰り広げる冒険ファンタジーです。
物語はシンプルです。
途中は膨らませていますけど、11分の短編と始め&終わりは一緒。
でも、短編をティム・バートン監督がとても気に入ってプロデュースしたというだけあって、
その光と影が織り成すダークな映像は予想以上にリアルで美しかったです。
そして、何と言ってもトテトテと動く人形たちが可愛かったです(^^)
ほとんどが追いかけられたり戦ったりしている物語の中で、たまに平和なシーンも登場します。
中でもレコードで遊ぶシーンの可愛さは最高です。
あまりの可愛さにそのシーンは創っている人達も
本当に楽しかっただろうなあとちょっと思ってしまいました(^^ゞ
観終った時、映画館が明るくなるのが惜しい…というような気分になりました。
人形たちの次の冒険も見てみたいかもと感じてしまった1本です(^^ゞ
監督:シェーン・アッカー 声の出演:イライジャ・ウッド ジェニファー・コネリー クリストファー・プラマー ジョン・C・ライリー クリスピン・グローヴァー マーティン・ランドー
2009年 アメリカ 原題:9
(20100509)
→
公式サイトはこちらへ