両親が離婚して母に育てられていた翔(神木隆之介)は、祖母(竹下景子)の家にやって来た。
母が仕事で海外出張のため、心臓の手術を1週間後に控えた大切な時を祖母の家で過ごすのだ。
街中を通り過ぎて横道を入ったところにある祖母の家は、森の隣にある居心地の良い場所にあった。
祖母の運転する車で家へ向かった二人は、うっかり者のお手伝いハル(樹木希林)が
道の途中に止めた車によって立ち往生してしまう。
ハルを探しに行った祖母を待つ間、中庭を覘いた翔は
猫が何も見えない草むらに向かって威嚇しているのを見て不思議に思う。
その猫がカラスに襲われたのを見て慌てて駆け寄った彼は、
猫が見ていた草むらに小さな人影を見つけた…
小さなアリエッティの真っ直ぐな強さに元気をもらいました(^^)
人間から物を借りながら生活している小人・アリエッティと
幼い頃から心臓が悪い病弱な男の子・翔の織り成す物語です。
翔が祖母の家で過ごした1週間足らずの出来事が綴られていました。
二人は人里からちょっと離れた自然がいっぱいの祖母の家で出会います。
でも、アリエッティの一族には“人間に見られてはいけない”という掟があります。
人間に見られてしまったら、危険を避けるため引っ越さなければならないのです。
実際に、元々この家には3つの家族が暮らしていましたけど
今ではアリエッティと両親の3人しか居ません。
翔に姿を見られたことから、アリエッティの人生は大きく変わっていきます。
そしてアリエッティとの交流は、翔にとっても大きく人生観を変えるものになりました。
それにしても、アリエッティのキャラクターが可愛かったです。
元気でちょっと世間知らずで素直。両親と自然をとても愛しています。
虫と戯れているシーンなどは思わずナウシカを思い出しました。
そんな彼女が動いている姿を観るだけで、とても楽しかったです。
そして、彼女の声を担当している志田未来さんの声もぴったりで可愛かったです。
舞台が原作のイギリスから身近な日本の洋館になったのも良かったです。
もしかしたら…とアリエッティを探したくなるような自然の風景に、ちょっとワクワクしました。
観終った時、もし小人が信じられるくらいの年頃にこの作品を観ていたら、
きっと小人探しをして遊んだろうなあと思いながらニッコリした1本です。
監督:米林宏昌 声の出演:志田未来 神木隆之介 大竹しのぶ 三浦友和 竹下景子 樹木希林 藤原竜也
(20100706)
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公式サイトはこちらへ追伸
この映画は試写会で観ました。公開は7月17日以降の予定です。