警察犬訓練士である父の背中を見ながら育った望月杏子[きょうこ](夏帆)は
子供の頃から訓練士を夢見ていた。
母の反対を押し切った彼女は18歳になると家を出て、亡き父との約束どおり警察犬訓練所へ入った。
訓練所の一日は朝5時半から夜12時まで仕事が続く超ハード勤務だ。
初日から寝坊してしまった杏子があわてて事務所へ行くと、
子犬のラブラドール・リトリーバーの入ったケージを見つける。
子犬の可愛さに笑顔になった杏子だったが、その犬は体が弱くて貰い手がいないと言う話を聞いてしまう。
彼女が子犬を見た時に、きな粉色だねと言うのを聞いていた所長の娘・新奈(大野百花)は
“あんこ(杏子)”と“きなこ”でまんざいコンビだ皮肉のように言い放つ。
そんな言葉をよそに、杏子はその日から子犬を元気にしようと一生懸命に餌を与え始めた…
ドジなきな子と一緒に成長していく杏子の姿も可愛かったです。
警察犬訓練所を舞台に頑張る女性訓練士・杏子と犬のきな子の成長を描いた物語です。
ドラマや映画で時々登場する警察犬の活躍する姿はカッコいいですよね。
でも、日々の訓練所の仕事は大変です。
早朝から犬舎を掃除して、餌やり、運動や訓練と、一日中を犬のために頑張らなくてはなりません。
仕事の辛さから辞めていく人も多数いるようです。
そんな大変な日々の中、主人公の杏子は持ち前の明るさで元気に仕事をこなしていきます。
同じく訓練士を目指す先輩の渉の勇姿を見ては、自分も頑張ろうときな子に訓練をつけていきました。
でも、初めての合同訓練で、彼女ときな子は大失敗をやらかします。
ハードルを飛び越えようとして躓き、顔面着地をしてしまったのです。
たまたま取材に来ていたテレビ局のカメラがそのきな子の姿を捉え、映像がニュースに流れると
そのドジっぷりにたちまち人気者になります。
応援が過熱する中、杏子ときな子はますます警察犬の訓練を頑張っていきます。
そんな頑張りも虚しく、きな子は警察犬の試験は落第し、試験後に倒れてしまいます。
自分の未熟さを実感してしまった杏子は、深く落ち込んでしまいました。
それにしても、きな子が可愛かったです~
あの問いかけるような無邪気な表情は何とも言えませんね(^^ゞ
杏子を演じた夏帆ちゃんも未熟だけど頑張る訓練士にぴったりで、
きな子と一緒にいるシーンは本当に仲が良いのだなあという雰囲気が伝わってきました。
エンドロールで映し出される写真も楽しかったです。
エンドロール後に出てきた言葉にも会場は爆笑でした。
観終わった時、きな子にはやっぱりセラピー犬がぴったりかもとちょっと思った1本です(^^ゞ
監督:小林義則 出演:夏帆 寺脇康文 戸田菜穂 山本裕典 広田亮平 大野百花 遠藤憲一 浅田美代子 平田満
2010年 日本
(20100730)
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公式サイトはこちらへ追伸
この映画は試写会で観ました。公開は8月14日以降の予定です。