1906年の香港。自由な国を目指す活動家チェン(レオン・カーフェイ)を
港から尾行するシェン(ドニー・イェン)の姿があった。
チェンは富豪の商人リー・ユータン(ワン・シュエチー)の家へと向かっていた。
今夜は海外留学をしていたリーの一人息子が大学を卒業し、祝いの席を設けていた。
その席で一緒に祝っていたチェンはリーを呼び出すと、重要な情報を告げ始める。
日本へ逃れていた孫文が革命の準備のため、もうすぐ香港へやって来るというのだ。
リーは実際の活動には加わらないが、金銭的な支援を引き受けていた。
忍び込んでいたシェンはそんな話し合いをしている二人をじっと見つめていた…
思いっきり香港映画でした~
革命の成功のために孫文を守ろうとする男たちと、孫文を暗殺しようとする男たちの戦いを描いた作品です。
前半は戦いに巻き込まれて行く男たちの姿をじっくりと描いています。
暗殺団は屈強の兵士たちに比べて、守る男たちは戦う目的も生き様もいろいろです。
国を良くしたいという信念を持って孫文を守ろうとする男。
一旗あげようと無邪気に思う男や、逆に死に場所を探して戦いに向かう男。
そして、愛する者を守るために戦いに加わろうとする男。
それぞれが命を捧げて戦いに挑んで行きました。
後半は怒とうのアクションです。
でも、どんなに志が高くても強く鍛え上げられていても、多勢に無勢です。
ひとりひとり倒れて行きます。
その姿には胸が熱くなると同時に痛みました(T_T)
そして、陽動作戦が終わった時、倒された男たちの死と共に未来への希望が開かれて行きました。
それにしても、凄いキャストでした~
中国&香港映画をほとんど知らない私でも観たことのある俳優さんばかりでした。
さすがの演技とアクションの数々には鬼気迫るものがありました。
特にボロボロになりながらも戦い続けるシェンを演じたドニー・イェンの死闘には圧倒されました。
観終わった時、100年前の激動の歴史を改めて実感すると共に、
この映画が上海ロケで撮られたのも時代の流れなのかなあと感じた1本です。
監督:テディ・チャン 出演:ドニー・イェン ニコラス・ツェー ファン・ビンビン レオン・カーフェイ レオン・ライ ワン・シュエチー フー・ジュン クリス・リー サイモン・ヤム エリック・ツァン
2009年 中国 原題:BODYGUARDS AND ASSASSINS
(20101024)
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公式サイトはこちらへ http://sonbun.gaga.ne.jp/追伸
この映画は東京・中国映画週間で観ました。公開は2011年GWの予定です。