完全なる報復

ジェイミー・フォックス＆ジェラルド・バトラー主演でおくるサスペンスです。
この二人の主演ということで、ちょっと気になっていました。
かなり残忍な殺人事件が起きる展開にぞっとしながらも、最後まで引き付けられました～

美しい妻と幼い娘で幸せに暮らしていたクライド（ジェラルド・バトラー）。
だが、突然にやってきた二人組の強盗に重傷を負わされ、妻と娘は惨殺されてしまう。
哀しみの中、犯人が逮捕されて裁判が開かれようとするが、警察側の証拠の収集に問題があることが判明する。
このままでは裁判に負けてしまうかも知れないと考えた検事ニック・ライス（ジェイミー・フォックス）は
敗訴を逃れるために司法取引をしてしまう。
結果、憎んでも憎みきれない主犯格の男は数年の禁固刑、従犯の妻たちに手を掛けていない男が死刑になってしまう。
これが法律だと主張するニックに理不尽さを感じたクライドは、激しい怒りと共に復讐を誓った…

復讐は本当に激しかったです(>_<)

残酷な運命で家族を殺されたクライド。
でも、犯人は検事ニックの思惑により軽い刑で出所してきてしまいます。
ニックは勝訴率を上げたいがために、司法取引をしてしまったのです。
クライドは犯人への復讐と、そんな犯人を許してしまった司法制度を壊すために
10年を掛けた計画をたてていきました。

ニックが上昇志向の高い野心家に対して、
クライドは激しい感情を抑えながら、辛抱強く計画を実行していきます。
その計画は誰にも見抜けません。
刑務所に居ながら、次々と復讐を重ねていくのです。
そして、ようやくのニックの行動の鍵が見えてきた時、
彼はフィラデルフィアの街を揺るがす計画を実行に移していました。

それにしても、予想以上に残酷なシーンが多くてキツかったです(T_T)
最初の家族が殺されるシーンや、ニックが犯人に復讐するシーンなどは直視できなかったです。
それだけに、ニックの計画の仕組みが分かってしまうと、ちょっと気が抜けてしまったのですけど
それでも、最後までハラハラしながら観ていました。

日本にはない司法取引という制度はいまいち分からないところもあったのですけど、
やっぱり殺人犯には適用して欲しくないよねと感じた1本です。



監督：F・ゲイリー・グレイ　出演：ジェイミー・フォックス　ジェラルド・バトラー　レスリー・ビブ　ブルース・マッギル　ヴィオラ・デイヴィス
2010年　アメリカ　原題：LAW ABIDING CITIZEN
（20110129）

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