休日明けの井上(岡田准一)以下警視庁警護課第四係のメンバーは、それぞれ単独での要人警護に付いていた。
割り振ったのはリーダーの尾形(堤真一)で、彼も要人警護に付いている。
ただし、担当している要人はみんな本日開催される国会議事堂の衆議院へと向かっており、
彼らはそこで集合する予定になっていた。
国会で会議が始まり、尾形を除く第四係が廊下に集まっていると、
尾形から石田(神尾佑)へ、井上たちを引き連れて上階の委員室を検索するようにという指令が下る。
持ち場を離れることに難色を示した石田だったが、指示通りに検索に向かった。
広い部屋の椅子とテーブルを手分けして検索していると、
井上が何かの予感を感じて頭痛を起こし倒れそうになる。
そして、下の階の様子を見るために部屋を飛び出した…
やっぱり井上と尾形の対峙は見応えがありました~
テレビドラマから続いてきたSPの最終章です。
舞台は国会議事堂です。
役者もほとんどが議事堂に勢ぞろいして進行していきます。
これまで少しずつ見えていた尾形の目的や、何をやりたかったのかが明確になります。
尾形と与党幹事長の伊達(香川照之)にはどのような繋がりがあるのか、
二人がどれほど麻田総理(山本圭)を憎んでいるのかも。
そして、同じ国会にいるのに、立場によってそれぞれの顔付きが違うのが面白かったです。
特に尾形と伊達のにらみ合いというか、相手の中を見通そうというような視線の演技には魅せられました。
また、今回も井上のアクションは迫力でした~
前作はど派手なアクションでびっくりさせられましたけど、
今作でも、さすがは格闘技を習得しただけはある!というような技術を見せてくれました。
地下廊下で凄いパワーの大男と組み合って絞め技で相手を落とそうとするところは、
相手があまりにも強いので、手に汗を握りながら応援していました(^^ゞ
それにしても、岡田さんと堤さんは息がピッタリですね~
二人が遠くから対峙している時も、近くで見詰め合っている時も、
互いの思考を懸命に読もうとしているのが感じられて、
二人は何か繫がっているものがあるのだと思うことが出来ました。
重い罪を背負いながらも自分の目的を追い続ける尾形と
彼の想いを受け止めるように見つめる井上はとても存在感がありました。
そして、そんな二人の作り出すアクションには本当にドキドキさせられました。
スクリーン全体に、誰もが思いっきり頑張ったぞという思いが溢れていました。
このシリーズで成長した皆さんが、次にはどんな活躍を見せてくれるのか
とても楽しみに感じた1本です(^^ゞ
監督:波多野貴文 出演:岡田准一 堤真一 香川照之 真木よう子 神尾佑 松尾諭 山本圭
2011年 日本
(20110327)
→公式サイトはこちらへ http://sp-movie.com/index.html