グ・スーヨン監督が自身で書いた同名小説を映画化した作品です。
主演の松田翔太さんがボコボコの顔をしている写真のインパクトにかなり引いていたのですけど
友達に誘われたのでチャレンジしてみました。
予想以上にハードで、でもちょっと“ロマンチック”な気持ちもわかる青春アクションでした。
いろいろな面でかなり痛々しかったです(T_T)
下関を舞台に、高校を中退してフリーターっぽくなっているグー(松田翔太)と、
彼を巡る怒涛の人間関係の物語です。
グーは一匹狼で生きている若者で、自分の感覚で行動していきます。
怒りに駆られれば殴るし、信頼している人にはきちんと接するし、おばあちゃんには頭が上がりません。
そんな彼が親しくしていた辰(永山絢斗)が不法侵入した上に老婆を撲殺します。
きっかけは辰のガールフレンドがかつあげを拒否して相手に顔をボコボコにされてしまったため、
その復讐をしようと計画したためです。
以前にグーが辰に“本人によりも身近な人間を痛めつけた方が復讐には効果的”と言ったことを
辰が覚えていたためでもあります。
暴力に慣れていない辰は、つい度を越して相手を痛めつけてしまったのです。
そして、その事件をきっかけにグーの周りにあった暴力が、グーを目がけて動き始めてしまいました。
それにしても、何と言うか… 内容的には私には何ともハードでした^^;
女性が痛めつけられるシーンもいろいろあるし、喧嘩も多いし、裏社会の様子とかも微妙に怖いし。
特に薬で乱れているシーンとかはあまり観たくなかったです(T_T)
ただ、グーの存在感とか佇まいは面白かったです。
自分の心のままに動く彼の行動は、ある意味潔く感じます。
女性にちょっぴりは心遣いを見せるところもありますし^^;
また、役者も揃っていて面白かったです。
特にそれほど場面は多くないのですけど、中村獅童さんの演じたヤクザ役が妙に可笑しくて
そのシーンは会場でも笑いが起きていました。
ただ、ラストは誰か解説してください~と思ってしまいました。
友達と観終わった瞬間に、あれは何?といろいろ話し始めてしまった1本です。
監督:グ・スーヨン 出演:松田翔太 永山絢斗 柄本時生 遠藤要 川野直輝 石垣佑磨 真木蔵人 渡部豪太 川野直輝 遠藤雄弥 金子ノブアキ 落合モトキ 渡辺大 中村獅童 渡部篤郎 淡路恵子 小野ゆり子
2011年
(20111121)
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公式サイトはこちらへ http://www.hard-roman-ticcer.com/追伸
この映画は試写会で観ました。公開予定は11月26日以降の予定です。