父の想いを信じたヒューゴは未来への希望を見出しました。
第一次大戦の傷が癒えない1930年のフランスを舞台に、孤独な少年と夢を失った初老の男との
出会いと希望を描いた物語です。
少年ヒューゴ・カプレ(エイサ・バターフィールド)はターミナル駅に備え付けてある時計塔や
様々な時計の時間を合わせる整備係をしています。
実は、彼は給料をもらっている訳ではない上に唯一の保護者である叔父が行方不明なのです。
万が一、鉄道公安官に見つかったら、すぐさま孤児院へ送られてしまいます。
毎日、ビクビクしながら暮らしていました。
そんな孤独なヒューゴにはどうしてもやらなくてはならないことがあります。
父の形見である機械人形の修理を完了して動かすことです。
そのためには部品がいるため、彼はいつも初老の男が営んでいる修理屋から盗んでいました。
でも、とうとう店主のジョルジュ(ベン・キングズレー)に捕まってしまいます。
ジョルジュは理由を言えとヒューゴを問いただしますけど、孤児院送りを免れるためには
自分のことは何も言えません。
ジョルジュはヒューゴが持っていた部品と小さな手帳を取り上げます。
そして、何気なく手帳をめくり始めた彼は、次第に顔色を変えました(T_T)
それにしても、面白かったです~
予告編ではあまり分からなかったのですけど、映画の初期の話もたくさん出てきて、
途中は映画の歴史の勉強をしているようでした。
昔の映画は観客がみんな本気で楽しんでいたのですね。
そんな時代の映画館に行ってみたいなあと思いました。
そして、映画を楽しむことがいかに素敵なことかを改めて感じました。
もちろん、ヒューゴが幸せになるために頑張る姿も見ていて楽しかったです。
ヒューゴは真面目な性格だけに、自分が存在するために目的がなければと思ってます。
こんなに幼い少年が生きるための存在理由を必死に考えなくてはいけない姿は観ていて辛かったです。
それだけに、彼の願いが叶う瞬間は本当に嬉しくなりました。
機械人形と映画への憧れが繋げた縁には、温かい希望の未来が待っていました。
観終った時、もう一度見たいなあと思った1本です。
監督:マーティン・スコセッシ 出演:エイサ・バターフィールド クロエ・グレース・モレッツ ベン・キングズレー ジュード・ロウ レイ・ウィンストン ヘレン・マックロリー クリストファー・リー サシャ・バロン・コーエン
2011年 アメリカ 原題:HUGO
(20120301)
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公式サイトはこちらへ http://www.hugo-movie.jp/