Emma エマ

ジェーン・オースティンの同名小説をグウィネス・パルトロー主演で映画化した作品です。
1996年の作品ですけど、ずっと楽しそうだなあと思っていたのですけど未見でした。
若き日のグウィネス・パルトローがキラキラしているような可愛いラブストーリーでした。

ジェーン・オースティンの世界はやっぱり揺れる乙女心でした(^^ゞ

南イングランドののどかな村を舞台に描いた恋愛物語です。
主人公は裕福な階級で優雅に暮らしている21歳のエマ（グウィネス・パルトロー）。
彼女は幼いころに母を亡くして年老いた父と暮らしています。
そんな彼女の関心は知人の恋愛をとりもつこと。
自分には結婚願望は無いのですけど、周りの人には幸せな結婚をして欲しいと願っています。

早速、友人のハリエット（トニ・コレット）にも良い人を見つけようとします。
狙いは上流階級で人当たりの良い好青年のエルトン氏（アラン・カミング）。
彼女がそう考え始めた時、ハリエットは恋心を抱く小作人の青年マーティンからプロポーズをされます。
その青年は人柄も教養もいい人だったのですけど、身分が低いと考えたエマは
ハリエットをそそのかして断りの手紙を出させてしまいます。
でも、人の心は彼女の思うようには動いて行きませんでした。

それにしても、今回は意外にコミカルな物語でした。
ジェーン・オースティン作品はまだ3作品（「高慢と偏見」「分別と多感」「説得」）しか知らないのですけど、
どの主人公もどちらかと言うと苦労をしながら愛を見つけようとしています。
今回のエマはまさしくお嬢さま。
お嬢さまらしく苦労を知らない反面、人のことをかき回して初めて心の痛みを知ります。
そんなお嬢さまの物語は爽やかで可愛かったです。

エマを演じたグウィネス・パルトローの美しさも印象的でした。
この後に「恋におちたシェイクスピア」の主役を演じたのも納得ですね。
そのうちにジェーン・オースティン原作の映画を制覇したいなあと思った1本です。



監督：ダグラス・マクグラス　出演：グウィネス・パルトロー　トニ・コレット　ジェレミー・ノーサム　アラン・カミング　ユアン・マクレガー　ポリー・ウォーカー
1996年　イギリス　原題：EMMA
（20120327）