伊坂幸太郎著の短編を中村義洋監督&濱田岳さん主演で映画化した作品です。
仙台のパワーが詰まった映画と聞いていたので、チラシを観た時から気になっていました。
68分という短い時間の中で、主人公の揺れ動く心情が爽やかに描かれていました(^^)
野球場のシーンが楽しそうでした~
公園のシーンから始まる物語です。
今村(濱田岳)と黒澤(大森南朋)がベンチに座って話をしています。
どちらかというと今村が黒澤を呼び出して、何か相談をしています。
しかも、黒澤は空き巣のプロらしいのです。
でも、今村はちょっとピントの外れた話ばかり^_^;
さすがに黒澤が呆れて去ろうとすると、今度は凄い発見をした!と言い始めます。
そして、もう一度座りなおした黒澤に向かって、その発見と自分の悩みを語り始めました。
物語は今村が恋人・若葉(木村文乃)と共に空き巣に入っている場面へと変わっていきます。
若葉は空き巣のプロではなくて、恋人の仕事ぶりを見たいと付いてきただけです。
でも、今村は獲物を見つけられない上に、リビングにあった筋トレ用の機械を使おうとしても動かせません^_^;
何だかのんびりしていますけど、実はその家の住人はプロ野球選手・オザキ(阿部亮平)で
彼の球団は試合中でした(^^ゞ
しかも、そのオザキは今村と同郷のヒーローで、生年月日が今村と一緒なことも分かっています。
そんなオザキの功績を野球音痴の若葉に今村が熱く語っていると、何故か電話が鳴り始めます。
そして、物語は大きく動き始めました。
それにしても、何だかみんなちょっと面白い人たちでした。
オザキのことになると自分を忘れるほど熱くなる今村。
そんな今村をちょっと心配している若葉。
今村が頼りにしていて、いつもどこを見ているかよく分からない黒澤。
そんな3人の気持ちは今村を中心に動き始めます。
やがて3人の心が交差する野球場のシーンは、本当の試合を観ているようで、
思わず主人公たちと一緒の気持ちになって試合の行方を見つめていました。
映画全体が伊坂幸太郎&中村監督らしくて楽しかったです。
観終った時、主人公はこれからどんな母子関係を作っていくのかなとちょっと気になった1本です。
監督:中村義洋 出演:濱田岳 木村文乃 大森南朋 石田えり 中林大樹 松岡茉優 阿部亮平 桜金造
2012年 日本
(20120425)
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公式サイトはこちらへ http://potechi-movie.jp/追伸
この映画は試写会で観ました。仙台では先行上映中。全国公開は5月12日以降の予定です。