僕等がいた 後篇

3月に公開した「僕等がいた」シリーズの後篇です。
前篇で矢野が東京へ行ってからどうなってしまったのだろうと、恋の行方が気になっていました。
矢野を襲う哀しい運命の痛みと共に、最後まで矢野を想い続ける高橋の強さが心に残るような作品でした。

7年間の年月は過酷でした(T_T)

17歳で出会った矢野（生田斗真）と高橋（吉高由里子）の恋を描いた作品の東京編です。
東京と釧路という遠距離の中で、二人は強い想いを持ち続けます。
毎夜5分だけ電話をし、写メを撮っては交換し合っています。
その想いの強さは、例え高校のクラスメートに冷やかされても変わりません(^^ゞ
電話をしている時の矢野の笑顔は格別で、もう本当に高橋が好きなんだなあという気持ちが
真っ直ぐに伝わって来ました。

でも、矢野の人生は母親の存在によって少しずつ壊れていきます。
もとも母親の仕事の都合で釧路から東京へ出て来たのですけど、
その母親は不景気で簡単にリストラされてしまいます。
矢野は自分の進学費用を稼ぐために、高校では禁じられているバイトの時間を増やし、
勉強の時間は減る一方です。
しかも、睡眠時間まで削って働いているために成績はどんどん落ちていきます。
それでも頑張ろうとしていた矢先、母親からバイト先にいた矢野に電話が入りました(>_<)

それにしても、矢野の人生は過酷でした。
彼の周りには死が付きまとっているみたいです。
そして、彼はその一つ一つに傷付いていきます。
しかも、過去からの亡霊のように山本有里（本仮屋ユイカ）がどこまでも追いかけてきます。
一体どれだけ高校生の彼の人生はハードになるのかと思いながらスクリーンを見つめていました。
そして、そんな苦しみにあえぐ彼を支えたのは、やっぱり高橋との思い出なのだなと思うと
彼女への想いがどれだけ強かったのかが理解できました(T_T)

ラストの映像の美しさに、二人の想いが凝縮されていたような気がしました。
二人と彼らを見守った全ての人が幸せになりますようにと願いながら見終わった1本です。



監督：三木孝浩　出演：生田斗真　吉高由里子　高岡蒼甫　本仮屋ユイカ　比嘉愛未　麻生祐未
2011年　日本
（20120430）

→公式サイトはこちらへ　http://bokura-movie.com/index.html