ラヌルフ・ファインズ著の同名小説を映画化したサスペンス・アクションです。
やっぱりジェイソン・ステイサムとクライヴ・オーウェンのアクションが観てみたいなあと思っていました。
1980年代の揺れ動く世界情勢の中で、利益のために他国を乱すことの怖さを実感するような作品でした。
主人公たちの戦いはかなり痛そうでした~
1980年代。イギリスの組織からフリーで殺しを請け負っていた男たちの物語です。
ダニー(ジェイソン・ステイサム)は組織の指令を受けてターゲットを暗殺するプロです。
彼は組織に仕事の腕を買われていましたが、メキシコでの仕事で車を襲った時に、
父親と一緒に乗っていた幼い息子をどうしても撃つ事ができず、反撃を受けてしまいました。
精神的に限界を感じたダニーは、そのまま仕事を辞めて故郷のオーストラリアへ帰郷します。
そして1年が過ぎ、恋人も出来て落ち着いた生活に慣れた頃、ダニーのもとに手紙が届きます。
それは彼の恩人であるハンター(ロバート・デ・ニーロ)の囚われている写真でした(>_<)
それにしても、暗殺の技術を持っているということは哀しいことですね。
望まなくても死と隣り合わせの戦いに巻き込まれてしまいます。
その戦いの理由は復讐とか私欲とか、どうしようもないことなのです。
しかも、今回の発端は国益を得るために、他国で暗殺をしたという事から起きています。
そして、ダニーが戦う相手スパイク(クライヴ・オーウェン)は負傷により引退した元SASで
ある意味、自分の信念を貫くことに囚われているような男でした。
事件の終わりに立った時のダニーとスパイクの行動に、彼らの未来が見えた気がしました。
観終った時、小説が出た時にイギリスで話題になったのも分かるなと思うのと同時に、
今回の正義はどこにあったのだろうと考えてしまった1本です。
監督:ゲイリー・マッケンドリー 出演:ジェイソン・ステイサム クライヴ・オーウェン ロバート・デ・ニーロ ドミニク・パーセル エイデン・ヤング イヴォンヌ・ストラホフスキー
2011年 オーストラリア/アメリカ 原題:KILLER ELITE
(20120523)
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公式サイトはこちらへ http://killer-elite.jp/