湊かなえ著の小説『往復書簡』をもとに映画化した人間ドラマです。
ずっと気になっていたのに見逃していて、ようやくチャレンジして来ました。
厳しい寒さが伝わってくるような風景が印象に残る作品でした。
ラストの合唱に泣かされました(T_T)
北海道の小さな島を舞台に人間模様を描いたドラマです。
定年を迎えた川島はる(吉永小百合)のもとに、刑事が訪ねて来ました。
20年前に小学校の教師をしていた頃の教え子の鈴木信人(森山未來)が
殺人の容疑者になっていたのです。
最近、信人から連絡があったかという刑事の質問に全く無いと答えた彼女は、
定年記念に行こうとしていた旅行の行き先を変え、信人と同じ小学校にいた元生徒たちを訪ね始めました。
それにしても、一筋縄では行かない物語でした。
生徒たちを訪ねる旅は信人の人柄を理解すると共に、当時の記憶を辿る旅になります。
はるが訪ねていくと、彼らは嬉しそうな笑顔を見せて思い出話をはじめます。
彼らの記憶や想いは一様に、過去に起きたある事故に集約されていきます。
そして、誰もがその事故の原因に触れ、それぞれに罪の意識を抱えていました。
一体、何が起きたのか。誰がどんな想いを抱えていたのか。
その時、はるはどこで何をしていたのか。
そのひとつの疑問が、彼女の心の痛みと共に大きな謎となっていきます。
その謎が明らかになった時、この旅は彼女の心を解放する旅だったのだと分かってきました。
成長した彼らが歌う合唱に泣かされました~
長い旅を終えた後のあのシーンはもう、分かっていても泣かされますよね。
観終った時、面白い原作&美しい風景で、これだけの役者が揃っているなんて
贅沢な映画だなあとちょっと思った1本です(^^ゞ
監督:阪本順治 出演:吉永小百合 柴田恭兵 仲村トオル 森山未來 満島ひかり 勝地涼 宮崎あおい 小池栄子 松田龍平 里見浩太朗
2012 日本
(20121216)
→
公式サイトはこちらへ http://www.kitanocanaria.jp/