やっぱり一人は救われなくてはねとしみじみ思いました^_^;
恋と夢を追い求めてどんどん大変な事態になっていく男女を描いたコメディです。
大学で美術史を専攻し、現在はギャラリーでオーナーの秘書を務めているサリー(ナオミ・ワッツ)は
夫のロイ(ジョシュ・ブローリン)にいつも不満を抱いています。
サリーの夫で、過去に1冊だけ評判になった後は全く書けない作家のロイは次作をもう何年も書き続け、
収入が無いために妻サリーが働きに出なくてはならないのです。
子供が欲しいのにつくることもままなりません。
そんな時、突然にサリーの両親が離婚します。
老いを感じ始めた父アルフィ(アンソニー・ホプキンス)はその現実を否定したくなり、
現実的な愚痴ばかり言う妻ヘレナ(ジェマ・ジョーンズ)を捨ててしまったのです。
お洒落なアパートに引っ越して一人暮らしを始めたアルフィは、
2か月前に付き合い始めた若い恋人シャーメイン(ルーシー・パンチ)と結婚すると宣言します。
そして、その余波はヘレナだけでなくサリーやロイの生活も揺るがし始めました。
それにしても、相変わらず展開が早くてドタバタと可笑しいですね。
すぐに離婚するし、あっと言う間に結婚しているし、みんな生活を変えようと必死です。
それは幸せになりたいからなのですけど、そんなに簡単には行きません。
やっぱり過去の生活がいいなと思ったり、あてにしていた約束が反故されたりします。
思い描いていたバラ色の未来とは違っているのです。
そして、誰もが自分の失敗に気付いた時、それは取り戻されないところまで来ていました^^;
名優たちがシリアスな演技をしながら運命を狂わせていく展開が何とも可笑しかったです。
ただ、笑えるのではなくて、うわーっと思う感じですけど(^^ゞ
あと、先日に観た『バッド・ティーチャー』で冴えないライバル役を演じていたルーシー・パンチが
アンソニー・ホプキンスを惑わすゴージャスな美人を演じていて、その変わり様にはびっくりでした。
観終わった時、ウディ・アレン監督らしいなあと改めて思った1本です。
監督:ウディ・アレン 出演:ナオミ・ワッツ ジョシュ・ブローリン アンソニー・ホプキンス ジェマ・ジョーンズ アントニオ・バンデラス ルーシー・パンチ フリーダ・ピント ポーリーン・コリンズ
2010年 アメリカ/スペイン 原題:YOU WILL MEET A TALL DARK STRANGER
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公式サイトはこちらへ http://koino-london.jp/