1965年のニューイングランド島を舞台に描いた、ちょっとコミカルなヒューマンドラマです。
予告編を観た時から、12歳の子供たちの駆け落ちってどうなるの?と気になっていました。
ちょっと不思議なお伽噺のような、可愛くて優しくて幸せを感じる物語が綴られていました。
子供たちのパワーに大人たちはみんな振り回されてしまいました(^^ゞ
一人の少年の家出から始まる大騒動の3日間です。
ニューイングランド島に歴史的な嵐が到来する3日前のこと。
ボーイスカウトでキャンプに来ていたサム・シャカスキー(ジャレッド・ギルマン)が脱走しました。
自主的な退会として置手紙を残して、いつの間にかいなくなっていたのです。
少年たちの指導者であるウォード隊長(エドワード・ノートン)は島で唯一の警察官である
シャープ警部(ブルース・ウィリス)に連絡をとり、指示を仰ぎました。
早速、連絡を受けたシャープ警部はサムの両親に電話で連絡を取りました。
でも、両親たちはもうサムを育てたくないから戻ってこなくて良いという返事をします。
耳を疑った警部たちが事情を訊くと、彼らは養父母で本当の両親は亡くなっていたのです。
それは応募用紙にも書いていなかった驚きの事実でした。
サムの失踪の目的は、実は駆け落ちでした。
昨年の夏に出会った島民で同い年のスージー・ビショップ(カーラ・ヘイワード)と手紙を通して
相思相愛の仲になり、駆け落ちすることになったのです。
スージーは両親に理解されにくい子供で、それを自分でも理解していました。
でも、その事実は彼女の心を大きく傷つけていました。
それにしても、可愛くて楽しい物語でした~
子供たちの真っ直ぐな心は、孤独な大人たちを巻き込んで大騒ぎになっていきます。
賢いのに幼い彼らの行動は、もう本当に可愛いです。
しかも、真剣に結婚したいと願うのです。
そんな彼らを前にして、少女の両親はともかく、シャープ警部やウォード隊長は
サムの境遇を可哀想に思い、何とかしたいと考えます。
その心は大人たちに不信感を抱いていた二人の子供の心も動かしていきました。
観終わった時、こんなに楽しい時間はきっと彼らの宝物になるだろうなあと感じた1本です。
監督:ウェス・アンダーソン 出演:ジャレッド・ギルマン カーラ・ヘイワード ブルース・ウィリス エドワード・ノートン ビル・マーレイ フランシス・マクドーマンド ティルダ・スウィントン
2012年 アメリカ 原題:MOONRISE KINGDOM
(20130214)
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公式サイトはこちらへ http://moonrisekingdom.jp/index.html